今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

本「果樹園芸」

2023 3 6 (art23-0525)
自家用果樹として、ウメ、カキ、イチジク、プルーン、ポポー、ミカンを畑で栽培しています。栽培のノウハウを培うために、インターネットの検索は欠かせません。しかし、ネット記事の多くは断片的であり、また、誰が書いたか分からない不確かな記事も混在しています。ネットで情報をあつめるには要注意です。その点、本は、栽培の経験者や専門家が書いている筈ですから、安心して読めます。しかし、中には、いい加減な本もあります。そんな中で、農文協の「果樹園芸」は一押しの本です。

525-1_book-kajuengeigaku_20230305

この本は、高等学校農業科用の教科書で、昭和49年4月10日文部省検定済みとあります。著者は、平野暁、前田知、井上四郎、山口勝市、東条喜久、山崎俊彦、中田隆人です。果樹全般の生理と栽培の概論に続いて、各論として、ミカン、リンゴ、ブドウ、ナシ、モモ、カキが詳細に解説されています。また、クリ、ウメ、オウトウ、ビワも簡潔に解説されています。

「果樹園芸」は、教科書だけあって、わかりやすい本です。果樹の生理状態に照らして、栽培管理の各作業(交配、摘果、剪定、施肥、農薬散布など)の意味と意図が分かりやすく説明されていますから、管理作業の理解が深まります。執筆はその道の専門家によるものですから、記述内容は信用できます。また、高校の教科書ですから、実用書的側面もあり、実際の栽培管理に直結するノウハウが得られます。剪定や施肥などで迷ったとき、読み直しています。

ところで、この本がなぜ手元にあるのか。どうやら、大学時代に手に入れたようです。凡夫の入った大学は、六本松キャンパスで教養課程を終えた後、箱崎キャンパスで本学を学ぶようになっていました。凡夫は、六本松から箱崎へ移る前に、一年間、郷里に帰っていました。理由は、教養課程でアレコレやり過ぎて消耗してしまったからです。郷里で、ブラブラしていましたが、そのうち両親のナシ栽培を手伝いました。おそらく、そのとき、ナシ栽培のことが知りたくて、この本「果樹園芸」を手に入れたのだと思います。一年後、ある事情で、大学に復帰しました。

49年前の話です。その時の本を、再び郷里で、再び読んでいるとは、不思議な縁です。もっとも、読んでいる箇所は、ナシの項目ではありませんが。


【戻る】