ハゼノキの伐採
2023 3 9 (art23-0526)
かつて椎山にあった梨畑(今は、ほぼ雑木林に近い状態になっています)に出かけて、ハゼノキの大木を伐採しました。20年以上も放置されていた畑にはいろいろな木が育っています。なかでも、ハゼノキが目立ちます。ハゼノキは成長が早いので、放置畑にはよく見られます。今回、伐採したハゼノキは直径30cmはある大木です、半ば野生化したキウイが育っている所の南西に立っていました。
ハゼノキの樹液に触れると、ウルシほどではないようですが、肌がかぶれる(アレルギー性接触皮膚炎)ことがあります。樹液に、アレルギー性物質、ウルシトールが含まれています。この物質は、生育している葉からも飛び散っているので、枝や葉に直接触れなくても、かぶれることがあるそうです。
子供の頃、山で遊んでいて、何度かかぶれたことがあります。かゆくてたいへんでしたが、何もしなくても数日で治りました。大人になってからは、かぶれたことはありません。
大木の伐採は、一度やってみたいことの一つでした。しかし、相手がハゼノキですから、かぶれ防止に留意する必要があります。今は、葉を落として枝だけになっていますから、触れてもかぶれることはないだろうと思いますが、それでも、枝や幹を切ると、樹液が滲み出てきます。切りくずをできるだけ飛散させないように、ゆっくり切ることにして、刃渡り360cmの手曲鋸を用意しました。
大きな木の伐採方法は、倒す方向に受け口(くの字の切り込み)を入れた後、反対側に追い口(水平の切り込み)を入れる。そして、受け口のほうへ木を押して倒します。
ハゼノキには、大きな幹の根元からかなり太い2本の枝がでています。1本の枝は幹から完全に分かれていますが、もう1本は幹に一部で融合し、地面から1m程上部で分離しています。
まず、根元から分かれている枝を切断しました。次に、幹に一部融合している枝を切断しました。そして、大きな幹の切断です。これが大変でした。ハゼノキは比較的柔らかい木なのですが、これ程大きいと、手引きの鋸ではなかな切れません。そこで、ぐるりと周辺を水平に切ってから、倒す側に受け口をつくり、反対側に追い口の切り込みを入れていきました。しかし、これまた、そう簡単に切れません。休みをとりながら鋸引き動作を続け、なんとか、切り倒しました。2時間近くかかりました。
大木の伐採は、初めてのことでもあり、楽しめました。しかし、手引き鋸での切断作業は大変で疲れましたから、次にやるときは、チェーンソーかレシプロソーなどの機械アシストの鋸を使おうと思います。
南西を塞いでいトウハゼの大木がなくなりすっきりしました。葉がつく季節になると、もう一度、すっきり感をあじわうことになるでしょう。