ピカソ展
2023 5 11 (art23-0544)
先日広島へ行ったとき、ピカソ展をみました。ひろしま美術館の開館50周年記念の特別展でした。テーマは「青の時代を超えて」です。約70点の作品が展覧されていました。なお、家内は、館内で食べたカレーライスが美味しかったと言っています。ピカソと言えば、「キュビズム」(複数の視点から対象を把握して画面に再構成する画法)の創出者として知られています。あの変てこな絵です。 特別展はピカソの90年の画業をたどる回顧展でしたから、時代ごとに作品がまとめられていました。いろいろな画風の絵画をみることができました。ピカソは、多作の作家としても知られていますから、さもありなん、です。なんでも、1万点以上の絵を画いたとか。
しかし、凡夫には、どの時代のどの作品をみても、感動することはありませんでした。これは、今回だけではなく、何度みてもそうです。最初に「キュビズム」の作品をみたときは驚きました。しかし、それだけでした。
それは、現代アートの作品を前にしたときと同じです。外資系の研究所にいたこともあり、海外へ出かける機会に恵まれました。時間があると、景勝地を尋ねたり美術館を見て回ったりしました。現代アートと銘打った作品を目にすることも多々ありましたが、いずれにも、驚きこそすれ、感動することはありませんでした。刺激にはなりましたが、もう一度見たいと思える作品に出会うことはありませんでした。凡夫の中では、ピカソのあの変てこな絵はこれらと同類です。
つくづく思います。自然にあるものに勝るものはないのだと。庭に咲く花ほどの感動をもたらすものはないのだと。
で、庭に出ては、花を眺めています。