温州ミカンの花
2023 5 18 (art23-0546)
今年は、温州ミカンの木に花が咲きました。"宮川早生" 2本と"ゆら早生" 1本、いずれの木にも多数の花が付いています。温州ミカンの花は、昨年伸びた枝(結果母枝)の先端部に花を付けます。花は新しく伸びた枝の先端に付いていますから、果実も枝の先端に付くことになります。これは、有葉花の場合で、花が果実に変わる頃には、枝から伸びた新葉が大きくなり、果実が新葉で覆われます。新葉の光合成産物が豊富に転流しますから、おいしい果実になります。
花の中には、有葉花の他に、直花があります。これは、結果母枝から新しい枝を伸ばすことなく直接結果母枝に付いている花です。こちらの花の多くは、結果母枝の先端から少し下の部位に付きます。直花は新葉を伴っていないので、養分不足になり、生理落果しやすいと言われています。
中には、花弁が落ちて、綿棒の頭大の幼果(子房が肥大したもの)が姿をみせています。実止まりがどの程度がわかりませんが、1本あたり10個ほど収穫できれば十分です。収穫期は、宮川早生が11月、ゆら早生が10月中旬です。
なお、レモンの木には2,3花が、ネーブルと大実キンカンの木には花は付いていません。