ミニトマトの2本、萎れる
2023 6 26 (art23-0557)
いやはや、連作障害あなどるなかれです。トマトは7本、大玉トマトの桃太郎4本、ミニトマトのピンキー、アイコ、大苗ミニトマト各1本、を栽培してきました。先日、ミニトマトのアイコが、そして数日おいて、ピンキーが萎れました。株を処分しました。
アイコ、ピンキーとも、房状に成った幼果が大きくなり、そろそれ色づいてくるだろうと思っていた矢先でした。一部の枝の葉が萎れ、数日後には、すべての枝と葉が萎れました。
萎れの原因は、立ち枯れ病だと思います。根から侵入した細菌が体内で繁殖して道管を詰まらせ、水の通りを悪くしたのでしょう。地上部は水不足となり萎れを引き起こしたのです。
昨年も、ミニトマトに同じことが起こりました。ピンキーから始まり、フルティカに、そして、CF千果が萎れ、ミニトマトは全滅しました。いづれも収穫が始まっていましたから、この萎れはショックでした。萎れの原因を過剰繁茂による水分供給バランスの崩壊とみなしました。
今回、ミニトマトに発生した同じ萎れ症状を前に、その判断に誤りがあったことが分かります。昨年と同じ場所に、ミニトマトを植えて、同じ症状が出ているのですから、原因は病気です。土壌に潜む青枯れ病の病原菌、Ralstonia solanacearumの感染です。
今年は畝を立てる前に、土を何度か掘り起こし、日にさらし、さらに、土を移動させて混ぜ合わせたのですが、ミニトマトの青枯れ病の発症を防ぐ効果はありませんでした。病原菌は深いところに生息していたのでしょう。ミニトマトの根が深く伸びて細菌と接触することになったのでしょう。
さて、ミニトマトの青枯れ病対策の一つに土壌消毒があります。しかし、深いところの病原細菌を死滅させることには無理があります。
もう一つは、抵抗性の付与です。調べたところ、青枯れ病抵抗性品種(サカタのグランシールドやタキイのキングバリアなど)を台木にした接ぎ木苗がよさそうです。今年、残っているミニトマト(収穫が始まっている)に青枯れ病の症状が出たら、次回には接ぎ木苗の作成にとりくむことになりそうです。