卓上バンドソー復活する
2023 7 17 (art23-0563)
趣味の木工で使っていた卓上バンドソー (リョービ/京セラ、TBS-80) が動かなくなりました。状況と状態から、整流子の導電板片(=整流子片)の1つが脱落したため、カーボンブラシが隣接の整流子片にぶつかり急激に摩耗・損傷し、モーターが機能しなくなったと判断しました。バンドソーの使い方を思い浮かべても、整流子片の脱落を起こすような原因に思い当たりませんでしたので、リョービ/京セラにメールを送って、そのような脱落が起こるものなのか、問い合わせました。
京セラのカスタマーサービス担当のYさんから返信があり、複数回のやり取りの後、京セラでバンドソーを調べることになりました。モーターへの電圧供給に問題はなく、トラブルはモーター側にあると判断できましたので、モーターだけを送ることになりました。早速、分解していたモーターの部品を梱包して送り出しました。
モーターは、京セラに届いてすぐ、調査されたようで、すぐに、調査結果の電話とメールを頂きました。整流子片の脱落の原因を特定することはできなかったとのことでした。整流子面がかなりいたんでいたそうです。隣り合った整流子片 (commutator bar) の凸凹は、ハイバー(hig bar)、ローバー (low bar) と呼び、そうした凸凹はときどき生起するとのことでした。直流モーターは、ブラシと整流子が摺動接触しながら回転するものですから、ちょっとした整流子片の凸凹が不具合を起こすことは分かります。しかし、この凹凸は、整流子片の変形や摩耗、汚れによって生ずることですから、今回のように、整流子片そのものが脱落することとは違う事象であると思います。
頂いたメールには、調査が終了次第、代替品を送るとありました。翌日、代替品のモーターが届きました。バンドソーに取りつけて、試運転を行いました。問題ありませんでした。滑らかに動きます。変速ダイヤルを回すと、それに対応してブレードの速度が変わります。これまで通りの動きです。
このバンドソーは気に入っていましたので、再び、使えるようになり、喜んでいます。整流子片の脱落の原因は分からず終いですが、リョービ/京セラの迅速な対応にはたいへん感謝しています。ちなみに、同社の電動工具は、バンドソーの他に、手押しカンナとトリマを使っています。