スグリゾウムシ
2023 7 20 (art23-0564)
畑の北側、プルーンとウメの木の間に、イチジクの木が植わっています。後で植えたプルーンとウメの木が大きく生長し、低木のイチジクの木に覆いかぶさっています。見るからにイチジクの木は狭苦しそうです。そんなイチジクの木ですが、毎年、果実をつけてくれます。我が家では、もっぱら、果実はイチジクジャムにして食べます。今年も、親指大の幼果が付いています。あと1ヶ月程たてば収穫が始まります。イチジクの栽培は、手入らずです。概ね、病害虫とは無縁です。ところが、今年は、スグリゾウムシが発生しました。集団で葉にとりついて、葉を齧りぼこぼこにしていました。
スグリゾウムシは、体長6mm前後。体形は丸く、体全体が灰白色で、上翅に黒っぽい横帯がある。幼虫は土中で植物の根を食べる。成虫はフサスグリを好むが、ミカン、ハッカ、マメ、イチゴなど多くの植物の葉を食べる、とあります。
イチジクの葉を食べていましたから、ワモンヒョウタンゾウムシかと思いましたが、上翅の模様からスグリゾウムシのようです。
農薬を散布したくありませんので、退治方法は捕殺です。幸い、動きがおそいので、捕まえやすい虫です。しかし、捕まえようと手を伸ばし、葉にふれると、ぽとりと落ちます。これは擬死で、死んだふりをしています。しばらく動きません。
この習性を逆手に取って、葉の直下に容器をもっていき、葉にふれて容器に虫を落とします。容器が金属製のボールであれば、カンカンと乾いた小さな音が立ちます。捕まえた虫は、指先で押しつぶします。この時、外骨格が硬くて、指先に力をいれないと押し潰せません。力をいれて、プチッ、プチッと潰していきます。
捕殺作業を3日間つづけて、どうにか、ほぼ、退治できました。