今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

解体を逃れた温泉風呂

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道路を挟んで向かい側のYさんの古い家が解体されました。
解体業者の人達がやってきて、ガラス窓の取り外し作業を始めました。次に、屋根瓦の 撤去作業に取り掛かりました。撤去が終わると、油圧式回転フォークを取り付けた重機が登場して、大きなフォークが手当たり次第に掴んでは、取り壊していきます。あれよあれよという間に、家が無くなっていきます。時折、長い梁を切断するチェーンソーの甲高い音が響きます。2週間ほどで、作業は終了しました。

古い家なので、重機にとりつけたフォークが屋根の下地材や壁をつかんで取り壊す度に、土ぼこりが舞い上がります。散水しているのですが、土ぼこりを抑えることができません。道路を挟んだ我が家にも、土ぼこりが入ってきました。

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Yさんの古い家は解体され更地になりましたが、風呂場の建物は残されています。Yさんは、数年前に集落の周辺地に新しい家を建てて住んでいますが、古い家に毎日のように通っては風呂に入っていました。家が無くなった今も、通っています。

このあたりの民家には、2つの蛇口(水道水用と温泉水用)が付いています。温泉水は東郷湖内にある源泉(沖の湯)から引いた温泉水で、"はわい温泉" の旅館と周辺の民家が利用しています。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、弱アルカリ性で、効能は、リウマチ、神経痛、関節痛、皮膚病、創傷などです。成分的にあまり特徴のない温泉水です。それでも温泉ですから、体が温まりリラックスできます。塩濃度が高くないので、温泉配管が詰まるようなことはありません。ただ、蛇口のまわりに塩がこびりつきます。

子供の頃から、家の蛇口から温泉水が出ていましたから、毎日、温泉風呂に入ることは当たり前のことで、ありがたいと思ったことはありません。しかし、歳を取った今、温泉に入りゆっくりすることの良さがわかるようになりました。自分の家で、毎日、温泉風呂に入れることのありがたみを感じます。Yさんが、古い家を解体しても、風呂場の建物を残し、毎日、温泉入りに通う気持ちが分かります。


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