ニューメロン
2023 8 17 (art23-0572)
15日、紀伊半島に上陸した台風7号が豊岡市付近を通って日本海に抜けました。ゆっくり(15km/h程度)台風で、ここ湯梨浜町でも、午後2時頃に強くなった雨風が10時頃まで続きました。その間、道路を挟んで向かい側のYさん宅の風呂場兼納屋の屋根のトタンが、風に煽られてガタンガタンと大きな音を立てていました。台風の風は北からの風です。畑の北側に植わっているプルーンの木はもろに風を受けることになります。来月早々に収穫を予定しているプルーンの果実が落ちてしまうだろうかと気がかりでした。
翌日の朝、畑にでてみると、プルーンの果実袋が十数個落ちていました。予想に反して、落下は少なく、一安心です。畑の他の果樹、イチジク、カキ、ポポーは無事でした。野菜の方は、キュウリの支柱が大きく傾斜していましたが、キュウリ自体はなんとか生き伸びていました。別地区のミカン畑とクワイ床も無事でした。既に収穫が始まっているイチジクに続き、プルーン、ポポー、そしてカキの収穫ができそうです。
さて、今日の本題です。台風がやって来る前の話です。
畑のちょっとしたスペースに、ニューメロンの苗を1本植えていたところ、10cm程の大きさの果実が5つ成りました。収穫して食べてみたところ、素朴な甘さがあり、我が家では好評でした。
ニューメロンは、子供の頃に、スイカとならんで、よく食べました。ただ、もうすこし小ぶりだったように記憶しています。近所の畑には蔓が縦横に伸展し、葉の陰に果実がごろごろ見えました。昭和世代の人には一つの原風景であり、なじみ深い食べ物でしょう。
ニューメロンの由来ははっきりしないのですが、普及したのは1950年頃だそうです。それまでのメロン(梨瓜、白皮、白肉)は、甘さの強い黄金系ウリにおされて衰退したようですので、ニューメロンは甘さと芳香を強めた品種として ”新たに” 登場したのでしょう。
湯梨浜町に移住し、家庭菜園を行うようになって、マクワウリとニューメロンを作ってみました。どちらも、手のかからないウリ科の食べ物です。土が肥えていれば、放っておいても、果実を付けてくれます。ただ、ウリハムシが寄ってきますから、時折、退治する必要があります。