今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

ダルマメダカ

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今年の7月に卵から孵化した新生メダカが大きく生長しました。その数、60匹程。孵化直後の稚魚の生き残り率は高くないのですが、此度は、かなり多くが生き残りました。途中、30Lのプラ容器を2つ購入して、遊泳スペースを広げました。それでもまだ少し過密状態です。過密飼育はメダカが大きくならないと言われています。しかし、親メダカ大のサイズに育っているメダカがいますから、この環境はそう悪いものではなさそうです。

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卵から生まれたメダカには奇形が見られることがあります。プラ容器は黒色なので、メダカの体形がくっきり見えます。ただし、上方からのみで、真横からは見えません。上から看取できる奇形は、体長の長短と背骨の曲りぐらいです。
背骨の曲がったメダカ(背曲がりメダカ)は見あたりません。2,3匹いてもおかしくないのですが、今回はゼロです。以前、孵化したメダカには、かなりの頻度で出現しました。理由はわかりませんが、先天的な背曲りメダカが出なかったことは、喜ばしいことです。ただし、これから背曲がりが起こるかもしれませんが。

体長の長短に関しては、1匹いました。横幅は普通ですが、体長が短いメダカです。縮んだ、あるいは、寸詰まりな体形です。これが、ダルマメダカと呼ばれているメダカなのでしょう。人気のメダカだと聞いています。確かに、体形と泳ぐ姿は ”可愛い” との表現がぴったりです。姿はずんぐりむっくりで、普通のメダカに負けまいと、尾びれをいっしょうけんめい動かして泳いでいます。

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ダルマメダカの形質、寸詰まりは、脊椎骨の数が少ない、あるいは、脊椎骨同士の癒着によって、体長が短くなることで起こります。この形質は、遺伝子(fu遺伝子、fusedより)によるもだそうです。劣勢/潜性遺伝子で、しかも複数のアレル(対立遺伝子)があるそうですから、親がfu遺伝子をヘテロに所持していても、子メダカに同じfuアレルがホモに受け継がれることは少なく、寸詰まりの形質が出現する頻度は低くなります。さらに、fuアレルをホモに受け継いでも、形質の発現には生育水温が関係しているようですから、ダルマメダカが普通のメダカから出現することは、極稀なことになります。

今年は、7月に暑い日が続いていましたから、屋外に置いていた容器内の水温も高くなったと思います。これが、fu遺伝子の発現に影響して、寸詰まりという形質が発現する要因になったのでしょう。いずれにしても、希少なメダカです。


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