ミカン畑のミカン
2023 10 2 (art23-0585)
かつて稲作の苗田として使われていた田圃に、土を入れて小さな畑を造成し、ホームセンターで購入したミカンの苗木を植えたのが2021年3月。それから、2年半。3回の夏季を経て、ミカンの木はそれなりに大きく生長し、いくつかの木は果実をつけるようになりました。ミカンの木は6本、畑の入り口から、ネーブルオレンジ、3本の温州(宮川早生2本、宇良早生1本)、レモン、大実キンカン。我が家の2人は温州ミカンをよく食べますから、たくさんとれるように、温州ミカンの木は多くしています。
昨年は、大実キンカンの木に数個の果実が付きました。黄色っぽくなったので、食べてみたのですが、果皮が硬く、キンカン特有の甘さがありませんでした。今年は、2-30個の果実が付いています。甘さがのればよいのですが。
温州ミカンの木にも果実が付きました。宮川早生には各20個ほど、宇良早生には5個、付いています。夏の一時期、枝の上部に付いている果実の一部が黄変しました。黄色くなった部位は日射があたるお尻(果頂部)に近いところでした。この黄変は日焼けによる症状だと思います。果樹教本には、日焼けは、果皮表面温度が40℃3時間以上になると発生し、45℃以上になると発生は顕著になる、さらに、日焼け部の果肉がす上がり(粒果症)をおこし、日焼け発生部に炭疽病が発生することもあると記述されています。今年の夏は、気温が高く陽射しの強い暑い日が続きましたから、太陽光が当たる部位が高温になり、焼けて変色したのでしょう。幸い、暑さが落ち着くと、尻部の黄色は薄くなり、目立たなくなりました。
ところが、このところ、再び、お尻周辺の黄色が目立ってきました。これは、日焼けではないと思います。温州ミカンが熟れてくると、お尻側から黄色くなると言われていますから、これでしょうか。
ミカンの果皮の変化、緑から黄色、そして、オレンジ色、は、紅葉と同じで、緑色色素のクロロフィルが分解されることで、隠されていた黄色や赤色の色素(カロチノイドやアントシアニン)が現れてくることです。寒暖差が大きくなり、夜温が低くなると、クロロフィルの分解は促進されると言われています。
温州ミカンは早生品種ですから、収穫時期は10月末から11月を予定しています。このまま何事もなければ、今年は、自家製の温州ミカンを食べることができそうです。楽しみです。