今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

馬隠の山林

2023 10 5 (art23-0586)
椎山に畑があります。畑は、かつて梨の栽培につかわれていましたが、20年以上放置されて、今では荒れ放題です。畑の隣の山林も、これまた、雑木林状態です。

先日、森林組合から、この山林の管理をどうしますか(自分で管理するのか、町に管理を委託するのか)との問い合わせがありました。町に管理を委託した場合、町が森林組合に管理を再委託するそうです。森林組合は業者ですから、林業経営に適する山林だけを引き受けるとのことです。管理といっても、現在植わっている木を利用するために間伐することが主な仕業のようで、伐採後の再造林については曖昧です。間伐対象樹はヒノキだそうです。
山林には大きなヒノキの木が何本かあります。木工の材として使えそうです。自分で伐採してみたい気はします。手元に近所の人から貰ったチェーンソーがありますからできないことはないのですが、さて、どうしたものか。

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ところで、この山林にも地名があり、ウマカクシ(馬隠)と言います。おもしろい地名です。由来は、次のどちらでしょうか。馬を隠した所か、あるいは、馬が隠れて見えなくなるような遠くの場所。山林は、"馬の山" から尾根続きの小山(椎山と呼称)にあります。"馬の山" は、織田信長の命をうけて中国に進軍した秀吉を迎え討つために、吉川元春軍が布陣した場所です。御冠山に布陣した秀吉軍と対峙しただけで実戦に至ることはありませんでしたが。
この "馬の山" の地名は、その辺りで大規模な馬の放牧がおこなわれていたことに由来するようです。馬隠の土地は馬の山からかなり離れていますから、地名の由来は、馬を隠した場所ではなく、馬が隠れて見えなくなるほど遠く離れた場所であることだろうと思います。逆にいえば、この山林辺りまで、放牧がおこなわれていたのでしょう。

今でこそ、畑の傍に道がついて、車で簡単にいくことができますが、子供の頃は、大変でした。麓から細い山道を登ることになります。小山ですが、子供の足では、随分、遠くに感じました。
ミカン畑を造成するため田圃に土を入れて嵩上げしましたが、その時の土はこの山から運んだものです。車を畑に横付けして、土嚢袋に入れた土を積み込んで、車で運びました。車が通れる道がなければ、この種の作業はとてもできるものではありあません。

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