今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩3分で東郷池, 自転車10分で日本海です。 また、ハワイ温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。

テーブルの脚(木工工作)

2018 05 22 (art18-0011) 
CADによる製図の容易なこと。どんな線でも引けます。太さ、種類、色。しかも、変更・修正も自在です。

高校の製図の授業が思い出されます。工業専門学校生にとって、製図は必須でした。当時は、“カラス”と呼んでいた製図用の特殊なペン(カラス口)にインクをふくませて、線を描きました。カラス口は、ペン先の形状が烏のくちばしに似ていることから、そう呼ばれています。二枚の薄い金属板を先端部で合わせたもので、先端の隙間は、ネジで調節できるようになっています。太い線には隙間を広げ、細い線には狭くします。インクは、二枚の金属板の間に保たれます。線を描くときは、カラス口を定規にほぼ垂直にあてて軽く移動させます。簡単なことのようでしたが、実際は、なかなか。極めて細い線を均一の太さでひくこと、これが最初の難題でした。紙は、トレース用紙で、半透明の薄紙です。線を細くひこうと、調節ネジを絞め過ぎるとインクの出が悪くなり、カラス口を研ぎすぎるとトレース用紙が切れます。一回目の授業はカラス口の調整のみで終わった記憶があります。何回かの授業で、描きたい線がひけるようになりました。

その後、しばらくして、製図用ペンが登場し、カラス口は使われなくなりました。そして、電子製図です。だれでも、容易に、細い線を均一の太さでひくことができます。しかも、一度ひいた線を変更することもできますから、気楽です。ひと昔前の製図ではそうはいきません。完成が近づくにつれて緊張が高まったものです。ミスをしないようにと。ちょっとしたミスでもやり直しです。開始から終了まで気が抜けませんでした。

電子製図のもつ気楽さは、デザインの幅を広げます。図面を通して、完成品の形状がみえます。図面を変更すると、形状が変化します。変更を繰り返すことで、最適な形状がみえてきます。図面上で変更を繰り返すには、変更自体が容易であることが不可欠です。カラス口を使った製図では対応できません。しかし、電子製図はそれを可能にします。
凡夫は、JW-CADを用いて図面を作成しています。フリーソフトですが、大いに助かっています。

”ホゾとホゾ穴”による接合を用いた簡単なテーブルの脚を作ってみました。金属製は目にしますが、木製もなかなかのものです。
table01-1_20180520.jpg