ニホンアマガエル
2018 08 21 (art18-0049)
雨の降った翌日、畑のピーマンの葉にニホンアマガエルがいました。背中側は黄緑色で、腹側は白色です。鼻筋から目、耳にかけて褐色の帯が通っています。ニホンアマガエルは、雨が降りそうになると鳴くと言われています。ただし、鳴くのはオスです。繁殖期間が非常に長く、田植えに備えて田に水が入るとすぐに始まり、7月の中旬まで続きます。ニホンアマガエルの寿命は、3-5年と言われています。
庭のアジサイの葉にも、ニホンアマガエルがいました。黄緑色の背中に、シルバーグレイ色のペンキを一筆塗ったような体色をしていました。これまで、背中全体が、まだら模様の灰褐色や明るい土色のニホンアマガエルを見たことがあります。これは保護色(背景に似せた体色、生態防御法の一つ)です。しかし、背中の一部がくっきりとシルバーグレイに変色したニホンアマガエルをみたのは初めてです。
初めてのカエルと言えば、まだ幼少のころ、奇妙なカエルをみたことがあります。
我が家の梨畑は “シイヤマ” の奥の方にあります。今は、面倒を見る人もなく、荒れるにまかせて20年程経ちますから、かつての梨畑の様相は全くありませんが。今でこそ、梨畑まで車の通れる林道が続いていますが、凡夫が幼少の頃は、車道はありません。東郷池をポンポン舟で横断し、対岸の船着き場から続く細い道を登って梨畑に行きました。最初の急な坂道を登り切ったところに、“水飲み場” と呼ばれていた清水が溜まる、ちょっとした窪みがありました。窪みは、周囲の草木に厚く覆われていました。
奇妙なカエルを見たのは、その ”水飲み場” に水を汲みに行った時です。カエルは、窪みの淵にじっとしていました。体色は明るい茶色で、形状は薄いマッチ箱のように四角ばっていました。幼少の凡夫は、水を汲むことができず、引き返しました。
後年、カエルの図鑑で調べてみました。体色と生息分布、そして生息環境から推測すると、ヤマアカガエルのように思えます。しかし形状が違いました。いろいろと遊んできたカエルの形状とは、別物です。見間違えや記憶違いの可能性もあります。が、「今もって、そのカエルの正体は不明」、ということにしておきます。