雨漏りで発生した白いキノコ、シジミタケか
2018 09 15 (art18-0058)
連日、雨が続きました。納屋の2階が雨漏りです。納屋は、100年前に建てられた家屋の一部です(article18-0014)。屋根は土葺きです。土葺きは、野地板の上に杉の皮や藁などの下葺き材を敷いて、その上に粘土を乗せて瓦を固定したものです。当家では、下葺き材として藁を用いています。このような屋根葺き工法は、今では見られないものです。土葺き屋根は、重量が嵩み、耐震性に問題があります。反面、保温性があること、室内の湿気を排除すること等の利点があります。
納屋の天井板は撤去してあります。部屋から、屋根の垂木と野地板、そして、藁が見えます。雨漏りの様子がつぶさに見えます。垂木と野地板、そして藁がひどく濡れていました(画像1)。
雨が上がり、2日目、雨漏り箇所の藁に白っぽいものが付いていました(画像2)。近づいて見ると、キノコです(画像3)。キノコは、“かさ”、“ひだ”、“茎”、“つぼ”からなります。シイタケやシメジなど、よく見にするキノコは、つるつるした傘形の“かさ”の裏側(“ひだ”)がひだ状になっています。雨漏り跡に発生した白いキノコは、“かさ” は中央部がくぼみ、ひだ状になっています。“かさ” の裏側には明瞭なひだはなく、茎へとつづいています。まるで、“かさ” と “ひだ” が上下逆さまになって茎についているように見えます(画像4,5)。
Webで調べてみました。ジジミタケに近いようですが、本当のところはわかりません。キノコ(菌類の子実体)の同定は、なかなか難しいようです。
雨漏りの修理、たいへん興味がありますが、凡夫にはできません。理由は、屋根に上ることが出来なかったからです。以前、屋根瓦を点検しようと梯子をかけて上ろうとしましたが、足が竦みました。子供の頃は、元家屋二階の屋根に平気で上っていたのですが。また、上浅津の旧選果所の波うち屋根、旧浅津農協前の鉄筋コンクリートの倉庫の屋上、南谷の北野神社境内の椎の巨木など、結構高いところにのぼって遊んでいたのですが。凡夫も、歳をとったものです。