今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩3分で東郷池, 自転車10分で日本海です。 また、ハワイ温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。

松江城

2018 10 01 (art18-0063) 
先日、雨上がりの合間に、松江城に出かけました。久しぶりの列車です。倉吉駅から松江駅まで、行はスーパーおき3号、帰りはスーパーまつかぜ10号。家内と一緒です。

何度も松江城を訪れていますが、いつも、しっくりとした感動があります。“一の門” の横を通り、本丸の天守閣を眼の前にした時も(画像1)、建物の入口で料金を払い、一歩足を踏み入れた時も、そして、急な階段を最上階まで登り、そこから松江市街を眺望した時も(画像2)。あっ、この感じと。多くの各地の城を巡った訳ではありませんが、凡夫には、今のところ、松江城がいちばん合っています。

松江城の天守閣は、4層5階地下1階の複合式で、望楼型だそうです。望楼型は入母屋造りの母屋の上に2-3階の望楼を乗せたもの。そのつもりで見ると、2階の母屋に、2階建ての小さな家屋が乗っているように見えます。

松江城は、千鳥城との別名があります。これは、千鳥破風の美しさに由来しているそうです。破風とは屋根の両端にできる三角形の空間のことです。入母屋の屋根にできる破風は入母屋破風と呼びます。また、屋根の上に別の屋根を設けた時にできる破風を、千鳥破風と呼びます。松江城天守の千鳥破風は、3層目の平屋側に出ている入母屋風の破風です(画像3)。破風は白亜漆喰塗りで、中央に華燈窓が施されています。この千鳥破風が天守の無骨さを和らげ、質素なやさしさを与えています。

松江城は、最近国宝に指定されました(2015年7月8日、官報告示)。国宝に指定されたのは、天守一棟と附けたりとして祈祷札2枚、鎮宅祈祷札4枚、鎮物3点(祈祷札1、槍1、玉石1)だそうです。祈祷札には、慶長16年正月吉祥日とあり、松江城天守が慶長16年(1611年)には完成していたことになります。この札が松江城の地階の2本の本通し柱に打ち付けられていた痕跡がみつかったことで、この2枚の祈祷札が松江城の天守閣のものであることが実証されたそうです(画像4、レプリカです)。

城を後にして、徒歩で松江駅に向かいました。途中、松江大橋を渡り寺町に出て、彩雲堂、三英堂、桂月堂で和菓子(茶菓子)を買いました。それぞれ、若草、菜種の里、薄小倉。これらはこれでおいしいのですが、京都で食べた饅頭の味が忘れられません。京都在住時に、老舗の饅頭屋を廻りつくした感があります(いつか、凡夫のおすすめ饅頭を紹介します)。この次に松江に行った時は、おいしい饅頭を探してみたいと考えています。

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