甘柿の収穫
2018 11 07 (art18-0075)
畑の甘柿(次郎柿)を収穫しました。家内の計数では83個です。すぐ隣の渋柿(平核無柿)は500個以上収穫できました。今年はなり年なのでしょう。「来年は、実がつかないよ」と近所の人が言っていました。果樹には、実がたくさんつく年(表年、なり年)と、少ししかつかない年(裏年、不なり年)が交互にめぐってきます。これを、隔年結果と言います。
授粉から果実成熟までの期間が長い果樹(柿、梨、リンゴ、ミカン等多くの果樹)は、果実が成長しているときに、翌年の花芽を形成します。果実が沢山ついている木の花芽形成は抑制されます。このため、沢山実をつけた年(表年)の翌年(裏年)には、花が少ししか付かず、結果として、実が少ししか成りません。
そうだとすると、もはや、打つ手がありません。来年は、今年同様、沢山の柿を収穫することはできそうにありません。ただ、次郎柿の方は、剪定や間引きで結実数を調整したつもりです。83個です。これくらいの数だと樹に余力が残り、来年の花芽が形成されているのではと思います。が、実際はどうなることやら。
次郎柿の果実は、大きくなります。ただ、大きくなり、果皮が赤くなってくると先端が割れてきました(果頂裂果)。見かけは悪いのですが、食べごろの印ともとれますから、気にしないことにしました。
次郎柿の果実は硬く、カリカリと歯ごたえを楽しむ柿です。富有柿(鳥取県の甘柿の代表)ほど甘くはなく、控えめな柿です。一言で言えば、昔ながらの柿です。「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われているそうです。収穫後、富有柿はすぐに柔らかくなりますが、次郎柿はいつまでも硬いままで、しばらく、カリカリ感を楽しむことができそうです。「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言います。柿にはビタミンCやA,カロチン等栄養素が豊富に含まれています。赤色に熟れた次郎柿を、せっせと、食べようと思います。