ツワブキ
2018 11 19 (art18-0079)
庭のあちこちにツワブキの花が咲いています。十数枚の舌状花弁が放射線状に並んだ花です。花の色は鮮やかな黄色です。花色もさることながら、冬を前に、他の花が少なくなる時期に花をつけていますので、たいへん目立ちます。また、寿命が長く、黄色い花は、一ヶ月ほど、そのままです。ツワブキ(石蕗)は、キク科の植物です。凡夫は、フキ(蕗、これもキク科)の仲間だと思っていました。この混乱は、どちらも食用にするからだと思います。子供の頃、佃煮にしたものを食べていました。ツワブキは葉の間から花径を伸ばして先端に散房花序様の花をつけます。フキのように、地下茎から出てくるフキノトウ(花が開く前の鱗片状の苞葉に包まれた花芽)のようなものは形成しません。葉の形はフキに似ていますが、ふきの葉には見られない “つや” があります。“つやふき” から転訛してツワブキになったと言われています。