砂の美術館
2018 12 25 (art18-0092)
この数日、ぐずついた天気が続きましたが、晴れ間が覗きましたので、鳥取砂丘と砂の彫刻を見に、家内と出かけました。砂の美術館で、砂像をみました。
第11期の展示テーマは「砂で世界旅行・北欧編」、期間は2018年4月14日~2019年1月6日。茶園克彦氏の総合プロデュースのもと、22作品が製作され展示されています。9ヵ国から19名の砂像彫刻家が参加したそうです。
壊れないようにする工夫があるのでしょう。工夫の一つは砂。砂は砂丘の砂ですが、観光地の砂ではなく、周辺の砂を使っているそうです。この砂は、きめが細かく、固まりやすい性質があるとのことです。また、特別な砂像用施設もその一つです。砂像の展示専用に建築されたそうです。この施設内の砂像は、風雨から遮断され、温湿が調整されていますから砂像の形状が保たれますが、屋外の砂像はそうはいきません。表面の風化によるひび割れや崩れが起きます。それを防ぐため、水で溶かした特殊な糊を吹き付けてあるそうです。
一つの作品を紹介します。
「北欧神話より ニーベルングの伝説(1)アイスランド女王への謁見」
顔に表情があります。熟視に耐えます。シモーヌ・ヴェイユの言うところの、”美しいもの” である、かも。