松葉ガニ
2019 01 07 (art19-0095)
毎年、正月の食卓には、ブリと白イカの刺身とカニが並びます。県下の漁港に水揚げされたものです。鳥取県には多くの漁港があります。主な漁港は、泊漁港(湯梨浜町)、網代漁港(岩美町)、堺漁港(境港市)です。特に、堺漁港は、特定第3種に指定されている全国13漁港の一つで、水揚高は年間13万トンです(全国5位、2017年)。そこから水揚げされた魚介が、このあたりにも出回ります。種類が豊富で、しかも、安価です。この時期は、ブリ・ハマチと白イカ(ケンサキイカ)、そして、松葉ガニ(山陰地方で水揚げされるズワイガニ)がおいしくなります。
我が家では、茹でた松葉ガニを食べてきました。しかし、今年は、生の松葉ガニを食べる機会がありました。息子が、隠岐松葉ガニを生きたまま自宅に届くように手配してくれました。堺漁港から配送された発砲スチロールの箱を開けると、大きなカニが3匹入っていました。長い足が動いています。足には、”JFしまね浦郷支所―常盤丸” と表記されたタグが付いています。このカニは、"常盤丸"(隠岐松葉ガニ船団に属する9隻の漁船の一つ)が、カニ篭漁と呼ばれる漁法で捕獲した松葉ガニです。この漁法による捕獲カニは、傷みがすくなく、生きがよいそうです。
結局、刺身の松葉ガニを味わう好機を逃しました。また、いつの日か、食べ方(あるとすれば、殻から身を剥がす “こつ” も)を学び、再トライしたいと思います。