オガタマノキ
2019 02 11 (art19-0105)
食卓テーブル(150cm x 90cm)を机として使っています。このテーブルは、横浜から京都に移住した時に購入したものです。机が広いと、いろいろな物を置くことができます。しかし、いつの間にか、物でいっぱいになっていますから、時々、整頓が必要になります。その机に向かって、これを書いています。横の窓に目をやれば、空模様がころころ変化していることが分かります。先ほどは雨が降っていましたが、今は日が差しています。おそらく、この書き物が終わるころには、再び雨に変わっているのでしょう。朝刊の天気予報は、終日、小傘マークです。
庭のオガタマノキが花をつけました。通りの傍に植わっている木ですから、道行く人からよく見えます。が、この開花に気づいている人が何人いるのかな、と疑うほど、目立たない花です。花は、冬季でも落ちることのない大きな葉の重なりに埋没しています。オガタマノキはモクレン科です。落葉樹が多いモクレン科の中では数少ない常緑樹だそうです。
花色は淡い黄色です。鼻を近づけると、かすかな香りがします。どのような香りかと問えば、花の色から思い浮かぶ正にその香り、と答えます。オガタマノキの和名は、“招霊の木”と書きます。これは、「招霊」(おぎたま)から転化したもので、神木として、神前に供えられることもあるそうです。花の香りもそれにふさわしいものです。
むしろ、この形状からは、子供の頃に食べたお菓子を思い出します。ぶつぶつした球形のお菓子で、“げんこつ” と呼んでいたと記憶しています。1cmにも満たない球形のつぶが互いにくっ付き、こぶし大の球形になったものです。一つ5円程の安価なお菓子でした。現在、ポン菓子の中に似たような形状のお菓子がありますが、それとは別物です。Web検索したのですが、該当するものが見当たりませんでした。一体、何だったのか、大いに気になります。(下絵:”げんこつ” はこんな感じでした)
予想通り、雨、いや、霙まじりの雨に変わっていました。寒い一日になりそうです。