今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

パラボラアンテナ

2019 02 25 (art19-0110)
凡夫はインターネット接続に、WiMAX2+のモバイル通信を使っています。モバイル通信の宣伝文句の一つは、「家でも外でも、どこでも使えるインターネット」です。確かに、どこでも使えます。ただし、電波が届く場所であれば。横浜と京都では問題なく使えました。しかし、ここ湯梨浜町では、問題があります。

WiMAX/WiMAX2+はUQコミュニケーション社が提供する無線を利用したインターネット通信サービスです。プロバイダ各社はUQ社から回線設備を借りて通信サービスを行っています。WiMAX2+は、2.5GHzの周波数の高い電波を使っているので、高速通信ができます。反面、電波の直進性が高いため障害物の影響を受けやすいという特徴があります。なお、スマホに使っている電波は700-900MHzの低周波数の電波です。減衰が少なく障害物を回り込みやすいので遠くまで届くと言われています。

直進性の高いWiMAX2+の電波を届けるには、アンテナ/中継基地を沢山設けて障害物を迂回する必要があります。残念ながら、湯梨浜町には、そのアンテナ/中継基地が設置されていません。この点では、東郷池周辺はWiMAX2+のサービスエリアから外れていると言えます。

転居してすぐに、WiMAX2+用モバイルルーターを屋内のいろいろな場所に置き、通信状態を調べました。モバイルルーターを2階の部屋の天井近くに置き、向きを調整すると、なんとか使えることが分かりました。しかし、アンテナレベルが低く、時々、調子が悪くなります。この状態で1年間使ってきましたが、今回、パラボラアンテナを作り、アンテナレベルを上げ送受信電波を強化することにしました。強化とは、ある方向から飛んでくる微弱電波を集めてモバイルルーターに送り、逆にモバイルルーターから発信する電波をより多く飛んでくる方向へ飛ばす、です。

【パラボラアンテナの作製】
パラボラアンテナは大きいほど効果的ですが、その分、場所をとります。天井近くに設置することを考え、直径 40cmとしました。
(1)ベニア合板(41x41cm, 3mm)を用意し、半径 20cm の円を描く。
    等角の16分割線を引き、基板とする。
(2)薄板を加工し、フレーム用治具を作る。
    フレームは曲線、y=0.02*x^2、焦点F(0, 12.5cm)、とする。
    この治具に合わせて、段ボールを切断し、
    16 個の段ボール製フレーム片を作る。
(3)薄板を加工し、二等辺三角形の治具を作る。
    この治具に合わせ、アルミ薄板(0.2mm厚)を、三角裁断する。
    16 枚のアルミ製三角片を作る。
(4)段ボール製フレーム片を基板に張り付ける。
(5)フレームにアルミ製三角片を張り付ける。
(6)中央に、円形に切断したアルミ薄板を張る。
(7)完成したパラボラアンテナを、木製スタンドに付ける。
(8)モバイルルーターの収納箱を、中央から12.5cm離れた位置に作る。

自作のパラボラアンテナを、2階の部屋の天井近くに置きました。通信状態は安定しました。また、アンテナレベルが強化されました。使用している 「WX03」モバイルルーターの電波インジケーターの表示カラーに、水色の上の青色が現れるようになりました。メデタシメデタシ。

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