今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

家の向きと国土地理院の空中写真

2019 03 11 (art19-0114)
国土地理院が公開している空中写真から家の向きが分かります。空中写真は古いものから新しいものまで、無料で、閲覧することができます。(国土地理院 地図、空中写真閲覧サービス)。

晴れの日には、昼食を縁側で摂ることがあります。南向きの縁側は、日差しを受けて温かくなります。数年前に南隣の家が取り崩され、そのまま空き地となっていますから、南からの日射を遮るものがありません。この時期の太陽高度は低く、日差しは縁側続きの部屋にも入り込みます。

家の南側に縁側がありますから、今住んでいる家は南向きと言えます。家の向きの決め方は、玄関の向き、玄関の位置、居間の向き、そして主採光面の向き、等いろいろのようです。ここでは、縁側の位置としておきます。今住んでいる家は、51年前に建てられたものです。その前の家は、縁側が東側にありましたので、東向きの家と言えます。家を建て替えるとき、東向きから南向きに変えた事由は聞いていません。棟梁さんの勧めなのか、父が希望したのか、不明です。

家の向きに注目して国土地理院の古い2枚の空中写真(1961-1967の写真と1974-1978の写真)を較べてみますと、気づきがあります。古い方の写真では、このあたりの家はほとんどが東向きであったことが分かります。しかし、次の写真では、南向きの家が増えています。2枚の写真を撮影した時期の間に、多数の家が建て替えられたこと、そして、家を建てる向きが東向きから南向きに変化したことがわかります。我が家の変化が例外ではなく、当時の流行にのったものであることが想像されます。この流行の起源は不明ですが。

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南向きと東向きの家、どちらが良いのか。意見は喧々諤々、分かれる所です。ただ、この時期に、縁側で昼食が摂れることだけで、凡夫は単純に、南向きの方に軍配を上げます。冬季だからこその心地良さです。それは何ものにも代え難いことです。むろん、南向きの家であるが故に、北側の部屋には、一年を通して、一度も、まともに日が射し込まないと言う短所を知らない訳ではありません。
おそらく、東向きの家は、午前と午後の日差しの向きが変化することを配慮したものでしょう。朝日を東側の部屋へ、夕日を西側の部屋へ入れることができます。どちら側の部屋にも日差しが入ること、これは東向きの長所です。

今日もまた、ぽかぽかの縁側で、家内と、昼食のサンドイッチを食べました。南向きに建てた事由が何であれ、南向きの家を残してくれた両親に感謝しながら。

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