ハナズオウ
2019 05 30 (art19-0138)
これを書いている部屋の東側の窓から朝日が差し込みます。窓を開けると、ハナズオウの木が見えます。木と言っても、2m程のマメ科の落葉低木です。名前の由来は、花の色が染料の蘇芳(すおう)で染めた色(蘇芳色)に似ているからと言われています。4月には濃い桃色の花を付けていました。花形はマメ科らしく蝶型です。蝶型の花が、直接枝に付きます。しかも、葉が出る前ですから、花、花、花が枝を覆いつくしました。豪快です。
それから1ヶ月程経つこの時期になると、花は豆果に変容しています。数cmの豆の莢が枝から直接ぶらさがります。莢、莢、莢が茎を覆い尽くします。数が数だけに異様です。莢は、緑色から薄いワイン色になり、夏を過ぎると茶褐色に変わります。しかも、水分を失ってカサカサになります。
家内は、気持ち悪いと言って、莢をむしり取りました。取り終わった木を見て、すっきりした、と満足気です。
ハナズオウの木は涼しげな姿になり、ハート型の葉が目に付くようになりました。