今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

カボチャの人工交配

2019 06 27 (art19-0147)
カボチャの苗を一本、スイカのそばに植えました。カボチャの栽培は初めてです。カボチャは驚異的な速度で成長し、今では、巨大な葉が所狭しと群がり、蔓の先端は果樹の方へ侵入しています。そのカボチャに花が付きましたので、人口交配を試みました。

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カボチャは、スイカと同様に、雌雄異花同株に分類され、雌雄両方の単性花が一つの個体につきます。一つの花におしべとめしべの両方がある両性花と異なり、単性花はおしべだけの花(雄花)とめしべだけの花(雌花)にわかれています。雌花は花の下部に球状の子房が付いています。授粉するには雄花の花粉を雌花の柱頭に運ぶ必要があります。虫が沢山いれば、虫が花粉を運んでくれます。しかし、虫が少なく心もとない場合、着果を確実にするために人口的に交配をおこないます。

カボチャの交配作業は、雌花と雄花が咲いていれば、極めて簡単です。早朝、雄花を摘んで雌花と合わせるだけです。このとき、雄花の花弁が邪魔になりますから、花弁と萼を取り除き、おしべをむき出しにした後、軽く、雌花のめしべの柱頭にふれてやります。花粉が柱頭に付いていることが容易に見て取れます。

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交配の成否のキーは、交配自体の作業ではなく、雌花と雄花の開花の調整にあると、今回学習しました。凡夫は、1本の苗からカボチャを育てています。勢いの良い蔓に雌花が咲いた朝、雄花が咲かず交配ができませんでした。。雄花の蕾は沢山ありましたが。止む無く、次の雌花の開花を待つことになりました。花芽は蔓の各節に付きます。蔓の成長に伴い、交配が出来なかった雌花に続いて、5-6個の雄花が付き、そして雌花が付きました。その後は、2-3個の雄花を挟んで雌花が形成されました。待つこと数日、雌花が咲いたところで交配作業を行いました。その頃には、都合よく、数本の雄花が咲いていました。今度は首尾よく交配作業が終了しました。雌花と雄花の開花を調整するために、1本ではなく、数本の株を育てることがよさそうです。

交配の成否の判別は、翌日できます。花の下部の子房の膨らみが、すこし肥大し、表面のつるつるが保たれています。4本の蔓に、各2つの雌花に交配しました。8個の幼果が育っています。苗の品種は日本カボチャの “えびす” です。授粉後30日で熟すと言われています。1ヶ月後が楽しみです。

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