今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

移住者 (2)

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国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が「日本の将来推計人口」を5年ぶり、2017年に改訂しました。少子化が止まらなければ、2015年に1億2千7百万人であった総人口が、40年後には9千万人以下になり、それ以降も減り続けて、100年後には、5千万人台になるそうです。

総人口が減少することは既成事実です。問題は、人口減少は “困ったこと” なのかどうかです。どう考えるかは、各人各様です。その際、以下の2冊の本が参考になるでしょう。河合雅司著の「未来の年表」と高橋洋一著の「未来の年表 人口減少危機論のウソ」です。前者は “困ったな”、後者は “何が困るの” に論説の軸を置いています。どちらも、手ごろな新書版ですから、合わせて読んでみることをお勧めします。

前回のブログで、湯梨浜町は、移住者が多いことを紹介しました。「消滅可能性都市」と題するちょっと前 (2014年) の資料があります。社人研のデータをもとに、日本創成会議が提唱したもので、人口の「再生産力」を示す「若年女性(20~39 歳)」が 2040 年までに 50%以上減少する市町村をまとめた資料です。出生率が上がった場合でも将来的には消滅するおそれが高いとしています。これによりますと、鳥取県では、4市と湯梨浜町と日吉津村以外の地域は、全て、消滅可能性都市に分類されています。 (県は、2015年に、直近数年の人口トレンド (動向) を加味した推計を行い、消滅可能性都市を一部修正しています。鳥取県人口ビジョン) 。

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日吉津村は人口わずか3,500人程の村ですが、王子製紙工場と大規模商業施設があり、財政基盤と就業環境が良好で、県内で唯一人口が増えています。興味深いのは湯梨浜町です。消滅都市に分類されていない唯一の町です。しかし、それは、湯梨浜町の人口の減少率が他の地域と比べて少し低いからであり、少し長いスパンで推計すれば、湯梨浜町も消滅都市の仲間入りです。しかしながら、この "少し低い" ことに注目すべきです。

もはや、人口減少に抗うことはできません。人口減少が、すべての町村で同程度に進めば、いずれ、全ての町村が消滅しかねません。しかし、人口の減少率は同じではありません。町村によって異なります。実際、湯梨浜町の減少率は、”少し低い” のです。この ”少し” を ”大きく” に、さらに、”減少” を ”減少しない” に、そして ”増加する” に変えることができれば、湯梨浜町は 消滅しないだけでなく、人であふれる町になります。言い換えれば、県中部の ”居住地域” となります。人が広い土地に分散して住むより、集合して住む方が、インフラ一つとっても、安上がりで効率的な行政になります。買い物、医療、介護、教育などもしかりです。集まっているだけで、利便性が高くなります。

湯梨浜町の人口減少率を “少し” 低くしている要因を一つ一つ洗い出して、その理由を探る必要がありそうです。そうすることで、持続可能な町づくりのヒントが得られると思います。特に、一時的な移住者ではなく定住する移住者を増やす効果的な方策が必要です。県内県外を問わず、人を呼び込むのです。湯梨浜町への移住者は、実際多いのですから脈はあります。この移住の流れを、ちょっと、広げてやればよいのです。

今日は、雨模様ですから散歩に出かけられませんが、いつもは、集落と池の周辺をブラブラしています。それにしても、周辺部に家が増えています。

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