外出と畑のダイコン
2020 02 06 (art20-0209)
肺血栓塞栓症で緊急入院、退院後自宅で療養し肺機能の回復を待っています。しかし、一度、肺動脈に詰まった血栓はそう簡単にとれてくれないようで、検査値に目立った変化はありません。ただ、体はこの状態に慣れていくようで、身の回りのことだけでなく、外出も出来るようになりました。もっとも、以前のようにすたすた歩くことは出来ません。ゆっくりと、そろりそろりと歩いています。その姿は実年齢より10歳ほど年取った老人のようだと、家内は言っています。久しぶりに、畑を見回りました。
ダイコンが大きく育っています。ダイコンの畝は歯抜けのような状態です。これは、家内が収穫した跡です。連日のようにダイコンが食卓に上がります。とても柔らかく、口の中でとろけます。まだまだ沢山植わっていますから、今しばらく、自家製ダイコンを味わうことができそうです。収穫が遅れると、ダイコンにす(鬆)が入ると言われていますが、いまのところ、それはありません。
すの入ったダイコンを輪切りにすると、内部が白っぽい “もやもや”、あるいは、“すかすか” のスポンジ状になっています。もっとも、すが入っているかどうかは、切ってみなければ分かりませんから、すの入ったダイコンを選んで切ることはできないでしょうが。
すが入る原因は、根部の水分不足です。葉をつけたダイコンを放置しておくと、根部の水分が吸い上げられ、根部の水分が不足するため内部がスポンジ状になります。ダイコンは、根が肥大した後でも、葉部は成長します。葉の成長に必要な水分や養分は根部から供給されます。高温が続くと、成長が促進され、すが入りやすくなると言われています。
根が肥大し食べ頃になったダイコンも、放っておくと成長をつづけ、水分も養分も、従って、旨みも失われてしまいます。これを防ぐためには、葉を切り取って、ダイコンの成長を止めることです。畑に植わっているダイコンだけでなく、収穫したダイコンも同じことが起こりますから収穫後葉を落とします。とろけるように柔らかく育ったダイコンは、そのまま食べたいものです。
家内と散歩に出かけた折、下(しも)の叔父さん叔母さん宅まで足をのばしました。毎年、正月に家族で挨拶に行くのですが、今年凡夫は同行できませんでしたから、今回がその代わりです。91歳と89歳の2人とも元気そうで一人で歩いていました。父母の兄弟姉妹総勢9人のうち、生きているのは母方の兄弟姉妹の3人です。正月に訪ねた家内が、叔母さんの顔に大きな青あざができていたと告げました。家の前を流れる小川に掛かっている石橋の上で、体操をしていて足をふみ違えて小川に落ちたとのことでした。今回、あざは小さくなり、ほとんど目立ちませんでした。歳が歳ですから、大事にならずあざ程度の怪我で済んで、よかったよかったと家内と話しました。