引き出し付き小箱(木工)
2020 04 02 (art20-0225)
木工作業を再開しました。と言っても、一日2時間程度です。昨年末に病気(肺血栓塞栓症)にかかり入退院の後、自宅で療養しています。退院時に、医者は、木工作業は無理だろうと言っていました。しかし、ありがたいことに人の体は潜在能力があるのか、何とか動けるようになりました。体の調子をうかがいながらの作業ですから、すこしずつ、ゆっくりと時間をかけています。こちらでは、「そろいそろいしなはれよ」との挨拶を兼ねた言葉をよく耳にします。そうです、“そろいそろい” しています。しばらく使うことのなかった工具類は埃にまみれていました。埃をはらい作業台を片付けました。作業場への階段を上がると、数本の角材が目に入ります。これは、病気を患う前に、大型テーブルを作ろうとホームセンターで購入し運び込んだ角材です。大型テーブルの作製はいつか手掛けることにして、今回は、体に無理を与えないように、小さな引き出し付き小箱を作りました。上から小小大大の4つの引き出しが付いた小箱です。
ボルトやナット、大き目のネジやフックなど、こまごました金具類を収納することが目的です。高い強度を必要としませんから簡単な構造にしました。引き出しになる箱は25 x 25 x 6 (12) cm の大きさです。箱の枠は、杉板材の端を 45度角度で切断し、切断面同士を直角に張り合わせ、ボンドで固定し、正方形に組み合わせたものです。この枠に底板を嵌め込み、箱を作りました。4個の箱/引き出しを納める小箱を用意し、垂直板の内側に細木を水平に取り付け、その上に箱をのせてスライドさせるようにしました。箱の前板の下方にできた隙間は適当な細木で塞ぎました。なお、小箱の側板を天板よりすこし高くして、引き出しがしっかりと乗るようにしました。
久しぶりに木工作業を行ったのですが、たとえ小さな、簡単な物であったとしても何かを作るのは楽しいことです。日々、暖かくなっていきますから、体が音を上げない範囲で、木工作業を続けてみようと思います。まだまだ、作ってみたいものがいろいろありますから。