マスク-新型コロナウイルス
2020 04 23 (art20-0231)
新型コロナウイルスの感染騒ぎで大変です。特効薬がない現状では、感染防止が唯一の対抗策のようです。判明している感染経路は飛沫と接触だそうですから、感染者と接触しないように行動できればよいのです、が、しかし、現下のPCR法による感染症検査の手順では無症状の感染者を特定できませんから、誰彼と言わずあらゆる人との接触を避けざるを得ません。そんなことで、連日、都市部での人出が今日はどれだけ減少し、目標値である7,8割減を達成したのしないのとマスメディアが報じています。しかし、ここ湯梨浜町では、人の動きに大きな変化はありません。元々人が少ない地域ですから。ただ、湖畔公園に人影がいくらか多くなったように見受けられます。しかし、これは、このところの好天続きの影響かもしれません。
それでも一つの明瞭な変化があります。マスクが手に入らなくなったことです。凡夫は、木工作業中マスクをつけるようにしていますから、マスクを常備しています。ストックが底をつく前に近くのホームセンターで購入していました。しかし、数ヶ月前から、品切れのため購入することが出来なくなりました。マスクの品切れ状態は、今も、解消されていません。困った事態です。
ホームセンターでマスクが入手できなくなった頃、インターネットの通販サイトをあたると、マスクの高額販売が目につきました。1箱 (50枚入り)600円前後で買えたマスクに15倍から20倍の価格がついていました。買占め品の転売のようです。とても高くて手が出ません。しばらく様子をみていると、そのような高い価格でマスクを購入する人がいるようで、出品者の数が減少し、その分、価格が更に上昇しました。そのうち、マスクの転売を禁止する “お達し” が出て、このマスク価格の異常な高騰は終焉しました。
その後、しばらく、通販サイトにマスクの出品はなかったのですが、4月に入ると、ぼちぼち出始めて、最近は、多数の取り扱い業者が参入してマスクを販売しています。箱入り (50枚) で3,000円前後です。かなり安くなりましたが、それでも、まだ新型コロナウイルス騒ぎの前に比べると、5倍の高価格です。
我が家では、家内の作製した布製マスクを使っています。インターネットのノウハウ記事に従って、家内は試作品をつくりました。試着したところ、ちょっと、不具合がありましたので、すこし手を加えて凡夫の顔にフィットするように改良してもらいました。マスクは、鼻、ほほ、あごにすき間がないように、顔にびったりとフィットしないと効果を発揮しません。自家製マスクは個々の顔に合わせて作ることができますからこの点は自家製ならではです。家内作の ”マイマスク” を付けて外出しています。また、木工作業中も装着しています。
マスク不足の状況下で、福井県の取り組みは特筆できます。なんでも、県下の27万世帯の全てに2枚のマスク購入券なるものを配布するとのこと。このマスク購入券をドラッグストアの「ゲンキー」へ持っていくと、マスク購入券1枚につき1箱 (50枚入り)のマスクを2,350円で購入できるそうです。マスクが購入できること、あるいは、購入したマスクが手元にあること、県民は安心感を共有できるのでしょう。県は必要枚数のマスクを確保して県民がいつでも購入できる筋道を立てただけですが、とてもスマートな方策だと思います。
国の全世帯に布製マスク(通称、アベノマスク)を2枚ずつ配布することが始まっていますが、家内がそうしているように、布製マスクは家庭にある材料で作れますから、配布のありがたみはほとんどありません。そのありがたみの乏しい布製マスクの配布に、総額466億円もかけるとは、あきれてしまいます。やっていることがずれているような気がします。マスクに関し、国が、あるいは県が動くのであれば、不織布のマスクを適正な価格で購入できる状態にすることでしょう。必要なのはマスクがいつでも手に入るという安心感です。新型コロナウイルスとの戦いは長期戦になりますからなおさらです。不織布(繊維を絡み合わせて接着させシート状にしたもの)の方が、糸状の繊維を織って作製した布よりフィルター(ろ過)効率にすぐれています。ガーゼマスクではほとんど捕集できない3-5μm大の飛沫を不織布製のマスクは捕捉してくれます。