ジョウビタキ --- 冊子『野鳥の部』
2020 05 28 (art20-0241)
このところ、南向きの縁側廊下に常置されたテーブルで昼食をとります。近くの子供園に半日勤めている家内が帰宅してから一緒に食べるのですこし遅い昼食です。食後、眠気にまかせてうとうとしながら、しばらくそこで過ごします。窓越しに庭を眺めると、時折、鳥の姿を見かけます。広くはない庭ですが、それでも、いろいろな鳥達が立ち寄ってくれます。見慣れない鳥だな、と思い、カメラを取りに席を立ちます。カメラを手に戻ってくると、たいてい、鳥の姿はありません。それでも、時には、カメラに収めることができます。鳥の名前が気になり、インターネットで調べます。鳥の特徴を表す言葉を選んで検索窓口に入力して調べていきますが、どうにも写した鳥にたどりつけないことがあります。時には画像検索も試みますが、これまた同じような状況です。こんな時、この辺りに生息している鳥の図鑑でもあったら便利だろうなと思うことしきりでした。
ところが、世の中、奇特な人がいるもので、東郷池周辺のお散歩ガイドと銘打って、このあたりの野鳥を冊子にまとめてくれた人がいます。中前雄一郎氏です。B5版の21ページに75種類の鳥が載っています。各鳥の写真と名前の他に、学名と科名、体長、そして短い解説が付いています。小冊ですが、よくまとめられています。ただ、望むらくは、写真の鳥が♂か♀のどちらであるかを明示することです。鳥は♂と♀で体色や模様が大きく異なる場合がありますから。
なにわともあれ、庭で見かけカメラに収めた鳥(上図)が、ジョウビタキであることがわかりました。野鳥の冊子には「ヒタキ科 Phoenicurus auroreus 全長14cm つばさにある白から、紋付きと呼ばれる」と記述されています。画像の鳥は♂です。別の日、♀も姿を見せてくれました。どうにかカメラに収まってくれました(下図)。♂と比べると幾分地味ですが、まるっこい姿がなんとも目を引きます。
「野鳥の部」の冊子は、市民団体 ”東郷湖・天神川サケの飼育放流プロジェクト” によって作製され、2017年に発行されました。その市民団体の代表の中前雄一郎氏は、湯梨浜町の出身で、長年地元で教師生活を送った人だそうです。冊子の写真と文は氏の担当とか。なお、「野鳥の部」は東郷池周辺のお散歩ガイドの自然編シリーズの一つ目です。2020年には、シリーズ2つ目の「水辺の部」が発行されています。