ヒョウタン
2020 08 10 (art20-0262)
庭の棚に2つのヒョウタンの果実がぶら下がっています。ホームセンターでヒョウタン苗を2本購入し、植木鉢で育てています。庭の中央、かつて大きなツツジの木が占めていた場所、に棚を組み、つるを這わせています。しかし、購入した苗が病気持ちだったようで、葉に黄色の斑点模様が出現しました。斑点は、幼芽から展開した葉が大きくなるにつれて現れます。そのうち、葉全体が黄色っぽくなり、枯れていきます。病葉の除去、薬剤散布、肥料の変更など、いろいろ手を尽くしたのですが、残念ながら、斑点の出現を停めることができません。病斑の形状は異なりますが、畑のキュウリに発生している斑点細菌病に、しつこさの点でよく似ています。
それでも、ヒョウタンは子づるを伸ばして雄花をつけました。また、孫づるには雌花をつけました。雌花のつるの下部には瓢箪型をした子房の膨らみがみられます(子房下位花、スイカやキュウリと同じ)。両花とも夕方5時頃に開花しました。雌花は、そのまま、翌朝まで咲いていますが、雄花は翌朝にはしぼんでいます。交配は、夕方、両花が咲いている時に行いました。翌朝、しぼんだ雄花を開いて、葯に指をふれると花粉がつきましたので、2度目の交配を行いました。2,3日すると、花柄がのび、下位子房が膨らんでいることがわかります。その後、子房は成長し、今では、15cm大のヒョウタンの果実が棚からぶらさがっています。しかし、つるの成長が止まっていますから、次の雌花は期待できません。
仏壇の横の床の間に、いくつかの置物に混じって、瓢箪があります。高さが45cmありますから、大瓢箪の部類でしょうか。下(シモ)に住む叔父さんが作ったヒョウタンです。叔父さんは、一頃、ヒョウタンを畑で栽培しては瓢箪を作っていました。うまくできた瓢箪を近くの親戚に配ったようで、同じような瓢箪を親戚の家で見かけます。この叔父さんは90歳になりました。時折、叔母さんと玄関前に置かれたベンチに座っています。