縁側廊下のライト
2020 08 24 (art20-0266)
そろそろ、エアコン付きの締め切った部屋から抜け出て、縁側廊下に置かれたテーブルの椅子で、思いのままに過ごしたいものです。日が落ちても、縁側で過ごせるように、ライトを廊下の天井に取り付けました。とても安価なライトです。電灯用ソケットにLED電球を付けただけのものです。ソケットにはON/OFFスイッチ用の紐が付いていますから、紐を引くことで点灯と消灯の切り替えができます。しばらく、この状態で使っていましたが、電球がむき出しですから、若干見てくれに難があります。そこで、ランプシェード(電灯傘)を付けることにしました。高価なランプシェードは必要ありませんので、100均店に出かけて、ランプシェードとして使えそうな品を物色しました。複数の候補品の中から、上部が少し広がった筒状のゴミ箱を購入しました。値段は200円也。回転蓋を取り外し、ヒックリ返せば、ランプシェードとして使えそうです。
加工と取り付け作業はとても簡単で、ゴミ箱の下部円面の中央にドリルで穴を開け、電灯用ソケットを固定します。ソケットにLED電球をはめて、天井につるせば、白いランプシェード付きの電灯の完成です。
LED電球には、電気を流すと発光する半導体の一種、発光ダイオード(Light Emitting Diode)が使われています。発光ダイオードは電子(マイナス荷電)の多いN(negative)型半導体と正孔(電子のない箇所で、周辺にたいしてプラス荷電を持っているようにふるまう)の多いP(positive)型半導体を接合したものです。これに順方向に電圧をかける(Nにマイナス、Pにプラス)と、電子と正孔が互いに近づくように移動し、衝突して結合します。この結合で、電子のもつ過剰分のエネルギーが光となります。従来の白熱電球と異なり、ほとんど、熱がでません。
一方、白熱電球は、電子が個体の中を動くと、原子にぶつかり(電気抵抗)、原子を振動させて熱と光(電磁波)をだす性質を応用したものです。熱の割合が多いと焼切れてしまうので、光の割合が高いものが、白熱電球のフィラメントとして使用されています。現在はタングステンです。かつて、トーマス・エジソンは、日本の竹(京都府の石清水八幡の境内の竹から作った扇子の骨と言われている)をフィラメントとして使用し、寿命の長い白熱電球の作製に成功した話はよく知られています。
LED電球は、発光ダイオードを発光させるために、電気回路に電気を流しますから、いくらか熱がでます。この熱がこもり、温度が上昇すると、電気回路がダメージを受けます。LED電球の売りである “長寿命” が損なわれます。そうならないように、放熱装置が設けてあります。しかし、放熱装置から外へ熱が放散しなければ、効果が減損します。ランプカバーなどでLED電球をすっぽり覆う場合は注意が必要です。今回、ゴミ箱で作ったランプシェードは、その点、どうなのか、ちょっと、気になります。