今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

羽衣石城(うえしじょう)

2020 10 26 (art20-0284)
雨天や曇天が続くと、天気が良い日は何処かへ出かけたくなります。家内と相談して、近くの羽衣石城へ行くことにしました。羽衣石城は、東郷池の南にそびえる羽衣石山 (372m) の山頂にあります。羽合平野から池向こうにそびえる山々を望むと、西日を浴びて光っている小さな一点が視界に入ります。

羽衣石城は、貞治5年 (1366) 、東伯耆を治めていた南条貞宗が築いた山城です。慶長5年 (1600) 、南条元忠が、関ケ原の戦いで西軍について敗れ、廃城になるまでの 234 年間、南条氏の拠点となっていました。この間、伯耆の支配権を巡る尼子氏や毛利氏との激しい戦を繰り返したようです。
昭和6年 (1931) 、南条氏の子孫の手により、山上にトタン張りの模擬天守が建造され、平成2年 (1990) には、三層の鉄筋コンクリート製の天守に建て替えられました。同時期に、中腹(城への登山口)までのアクセス道路が整備されました。併設の駐車場はトイレ付きです。(ウィキぺディア参照)。

  11時、家をでました。東郷池の池畔周回道路を反時計方向に走り、長和田から羽衣石川沿いの道に入り、上流へ進みました。道路は段々狭くなり、対向車とのすれ違いができなくなりましたので、運転席の家内に、対向車の有無に気を配るようにと言葉をかけました。2.8km 走行後、川沿いの道路から左に折れた道に入り、羽衣石城登山口へ向かいました。そこから 1.4km 進むと、登山口の駐車場に到着です。

駐車場の案内板は、2つの登山道が表示されていました。トイレにむかって、左の登山口から入る大手口コースと、右奥から入る搦め手口コースです。城まで、それぞれ、0.5km (徒歩 20分)、0.4km (徒歩15分) とあります。羽衣石山の標高は372m ですから、駐車場の標高は200m ほどでしょうか。そうすると、高低差は、170m前後となります。(帰宅後、国土地理院のウェブ地図(等高線付き)にアクセスし、登山口の標高が200m弱であることを確認しました)。

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登りは大手口コース、下りは搦め手口コースをとることにして、大手口コースに取りつきました。石がごろごろしていて登りにくい道でしたが、大きな杉の木を道脇に見ながら足を運び、何とか、休憩を入れることなく、山頂の東側にたどり着きました。本丸は東西に長い長方形型の平坦地でした。その西の端に、模擬天守が建っています。建物は鉄筋コンクリート製で、四方の壁にはガラス窓があります。羽合平野から見て、西日を浴びて光っていたものは、この窓のようです。模擬天守は三層のこじんまりとした建造物でした。もっとも、模擬とは言え、実際にこのような天守が存在したかどうか定かではないとのことです。

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それはさておき、城の西側に立つと、眼下に日本海に隣接した羽合平野と東郷池が一望できました。青空の下、すばらしい眺めです。腰を下ろして、2人でお昼を、ゆっくり食べました。城跡にはあまり面白いものがありませんが、ここからの眺望は一見の価値があります。ただし、青空の下でという条件付つきですが。
帰路は予定通り搦め手口コースを下り、15分ほどで、出発地点の駐車場に着きました。

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