今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

節分の日

2021 2 4 (art21-0313)
一昨日の2月2日は節分の日でした。節分の日が2日になるのは1897年(明治30年)の2月2日以来124年ぶりだそうで、世間で話題になりました。我が家でも、ちょっと、話題になり、「2日の節分はめったにおこらないの」、そして、「どうしてそうなるの」と、家内が言います。

節分は、季節を分けると言う意味ですから、四季それそれに、立春、立夏、立秋、立冬がありますが、立春だけが残り、節分と言えば立春を意味するようになり、立春の前日を節分の日としているそうです。

季節は、地球の公転軌道上の位置によって変わります。公転を24等分に区分したものを24節気と言い、立春は24節気の一つです。春分点を0度としますから、立春は、315度の位置に地球がきたときになります。

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地球の公転周期は、365.2422日です。暦の365日より、0.2422日(約5時間49分)長いので、毎年、立春の時刻は、0.2422日(約5時間49分)ずつ遅れることになります。4年経つと、0.9688日の遅れとなり、ぼぼ1日ですから、4年に1度の閏年に1日もどされます。そうすると、逆に、4年ごとに、0.0312日(45分)早くなってしまいます。
立春の時刻を、閏年による1日のもどしが、立春より前に行われるとして(注意:実際には、立春より後ですから、もどしの影響は1年後にあらわれます)、0年(2月4日の正午)から初めて200年までをプロットし、線でつなげてみました。1年目、2年目、3年目までは、5時間49分ずつ遅れて(上へシフト)いきますが、4年目の閏年で、1日もどされ(下へシフト)ます。このとき、前回の閏年時の時刻より45分だけ、早くなります。これが4年ごとにくりかえされますから、全体が右さがりの折れ線グラフになります。
また、0から初めて、1年目、2年目はプロット点が緑のゾーンにあり、立春の日は2月4日となりますが、3年目のプロット点は青のゾーン内ですから、立春の日は2月5日となります。35年間ほど、立春の日が4年に1度だけ2月5日(4445)になる年が続き、その後、2月5日の立春がなくなり、2月4日だけ(4444)になります。そして、70年目頃から、こんどは、4年に1度2月3日が立春(3444)となり、100年目頃から、2年ごとに2月3日と4日の立春(3344)がくりかえされます。130年目頃から(3334)となり、160年目頃から(3333)となることが読み取れます。
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このままですと、立春の日が、4日から3日、3日から2日へと段々早くなってしまいます。しかし、閏年の設定は、4で割り切れる年(4年に1度)が閏年ですが、これには付帯事項があります。年数が100で割り切れる年は平年とする、しかし、400で割り切れる年は(例外的に)閏年とする、とあります。 これに従うと、4年に1度、閏年によって1日もどされていたことが、100年目、200年目、300年目、とんで、500年目、600年目・・の閏年には、もどされません。これを付けると、上の図がどうなるか、描いてみました。100年目の閏年で1日もどされることなく、立春の時刻は5時間49分遅れますから、上へシフトします。そして、101年目、102年目、103年目と5時間49分ずつ遅れ(上にシフト)て、104年目の閏年に1日もどされます。このサイクルが100年間続きます。そうすると、全体が2月4日の緑のゾーンにぼぼ入るようになり、立春の日の多くが2月4日(節分は2月3日)になります。
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国立天文台が、1700年から現在、そして、2100年までの、立春の時刻をグラフにしています(注意:閏年による1日のもどし調節は、2月末、立春の後ですから、もどし調節の影響は1年後に現れます。上の図との整合性は ”+1年” で表記)。これによると、1800年、1900年には、100で割り切れる年数は平年とするという決まり事によって、1日もどされなかったので、上へ(遅くなる方へ)シフトしています。しかし、次の100年目の2000年に、400で割り切れる年は閏年とするという決まり事によって、1日もどされることになり、ずるずると下がり傾向が継続されています。このまま次の100年目の2100年まで、下がりつつけます。
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上の図で、2021年は、節分の日が2月2日(立春は、2月3日)でしたが、それは1897年から124年ぶりであることがわかります。また、2021年以降は、2月2日が節分の日になることは、めすらしいことではなく、しょっちゅう起こることであることが分かります。
2021年以降の節分の日は下図のようになります。
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