今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

エカキムシ

2021 7 29 (art21-0358)
ミカンの夏枝の新葉の多くが、内側/裏側に巻いていました。葉を開いてみると、葉の裏側の表皮が透けて、その内に黒っぽい筋が通っています。筋は行ったり来たりして、不規則な模様を描いています。目を凝らすと、黒い筋の先端に白っぽい棒状体が見えます。エカキムシ(絵描き虫)です。エカキムシは通称で、ミカンハモグリガの幼虫です。体形は扁平、体長は2-3mm、体色は淡黄白色で半透明です。

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ハモグリガが柔らかい葉の葉肉に卵を産み付けます。その卵からふ化した幼虫は、表皮直下の葉肉、海綿状組織、を食べ進みながら糞を排泄します。幼虫が通ったあとに、排泄物が黒っぽい線(筋)となって残ります。ミカンハモグリガは、6月から10月にかけて発生し、夏芽や秋芽から伸びた新梢葉を食害します。また、幼虫の食害痕から潰瘍病の病原細菌が侵入し、潰瘍病を引き起こすこともあるそうです。

とりあえず、被害葉を開いて幼虫を指先で圧殺しました。しかし、翌日、新たな被害葉が見つかりました。幼虫を見過ごしたようです。再度、指先で圧殺しましたが、手作業で一匹づつ殺していてはきりがありませんから、殺虫剤を散布しました。効果がありました。しかし、その効果は長く続かないようで、1週間後には新たな被害葉が見つかりました。
で、どうしたものかと思案はしましたが、妙案が浮かばず、放って置くことにしました。すくなくとも、春芽から伸長した春枝に付いている葉は、被害を受けていませんから。

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