プルーンの裂果
2021 8 23 (art21-0365)
停滞前線が居座り、8月8日から10日間降り続いた雨で、プルーンが裂果しました。果実の下方からパックリ割れて、外から種が見えるものもあります。プルーンは雨により裂果しやすい果樹だと聞いていましたが、これほどパックリと割れるとは思いませんでした。パックリ割れた果実は、そのうち落果しますが、その前に、虫の恰好の食餌になるようです。いろいろな虫がたかっています。中には、コガネムシが頭を突っ込んでいたりします。虫が寄ってくるのですから、熟れて甘さがのっているのでしょう。降雨に加えて、9日の強烈な風(最大瞬間風速20m/s)に枝葉が激しく煽られて、プルーンの果実が沢山落ちました。西からの風がプルーンの木を直撃したようです。この風で、この辺りの特産品になっている梨が落下した、とニュースが伝えていました。自然の気まぐれを前になすすべがありません。できることは後始末。風が通り過ぎた後、地面に落ちた果実を拾い集めて処分するだけです。
停滞していた前線は消えたのですが、まだ、天気はぐずついています。そして、プルーンの落果は続いています。土壌水分量が多く、根から過剰に吸収された水分が果実や葉に送られるのでしょう。しかし、葉からの蒸散が十分でなく余剰の水分が果実に流れ込み膨圧が高くなり、小さな裂傷でもあればそこから押拡げられ裂けてしまいます。土壌水分が低下すれば裂果はなくなるのでしょうが、この空模様では早々に低下するとは思えません。ただただ、落ちた果実を拾い集めては、穴に放り込んでいます。収穫期を目前にして、この作業はちょっと気が滅入ります。