エアコンの取り付け作業(3)
2021 10 14 (art21-0380)
作業(3)室内機と室外機を銅管と電線で繋ぎ、ドレインホースを屋外に出す。配管器材として以下のものを購入しました。
(1) 因幡電工の配管セット(SPH-F233-V3)
個別に購入してもよいのですが、このセットさえあれば標準的な配管ができますから、初心者には重宝します。セットには以下のものが入っています。
- 4mの銅管2本、(2分3分、フレア加工済み)
- 4mのVVFケーブル(3芯、太さ2mm)
- 3mのドレインホース
- その他:粘着テープ (19mm x 5m) と非粘着テープ (50mm x 18m)、パテ200g、フォールキャップ (UWC-60)、片サドル (KS-20) 4個、木ビス
(3) 因幡電工の配管化粧カバー用の部品。
- スリムダクト(LD-70-I) 2m
- ウォールコーナーエアコンキャップ(LDWM-70-I)
- スリムジョイント(LDJ-70-I) 2個
- フリーコーナー(LDF-70-800-I)
- フリーコーナー(LDF-70-1000-G)
さて、配管作業です。
床の間の小壁に固定した室外機の背後から、冷媒ガスと液用の銅管とドレンホースを出して、配管セットの銅管とドレインホースに接続します。配管セットの銅管の末端はフレア加工済みですから、簡単にフレア接続ができます。このとき、ナットの締付は、一定の力が掛かるように、トルクレンチを使います。3芯のVVFケーブルを室内機の接続端子につなぎます。
2本の銅管、ドレインホース、そして、VVFケーブルを、外壁の穴に嵌め込んだスリーブを通して屋外に出し、下方へ降ろします。室外機との接続はちょっと面倒です。銅管2本を適当な長さで切断し、フレア加工を行います。切断には専用のパイプカッターを、バリの除去にはリーマーを用います。フレア加工には専用のフレアツールを使います。ガス銅管は室外機の3方弁の端子へ、液用銅管は2方弁の端子へ、フレア接続します。ナットの締付けはトルクレンチで行います。VVFケーブルも、室外機の接続端子につなぎます。
銅管とドレインホースは、ところどころ接着テープを巻いて束ねてから、全体を非接着テープで巻き、両端を粘着テープで固定します。
化粧カバーで、配管とVVFケーブルを覆います。屋外への出口には、ウォールコーナーエアコンキャップを被せます。漆喰壁とトタン壁の境の膨らみ部には、フリーコーナーを用いてカーブを作ります。直線部はスリムダクトで覆い、スリムジョイントで連結します。室内の配管にはフリーコーナーを被せました。
作業 (4) 配管内の空気を抜いて(真空引き)、管内に冷媒を充満させる。
室外機の3方弁のサービスポートにチャージバルブ/チャージホースを介して真空ポンプをつなぎます。真空ポンプをONにして、管内の空気を引きます。低圧ゲージが -0.1MPa を示すことを確認します。15分後、ポンプのバルブを閉めてポンブをOFFにして放置。5分経過しても、低圧ゲージの指針が変化しなければ、サービスポートを閉めて、2方弁と3方弁を開いて、管内にガスを充満させます。銅管の接続部に、石鹸水をつけて、ガス漏れがないことを確かめます。各弁のキャップをつけて、完了です。
エアコンのリモコンスイッチに反応し、本体が稼働し送風が始まった時は、ホットしました。外に出て、室外機を見ると、ファンが回転していました。
今回、自分でエアコンを取り付けました。初めてのことなので、時間はかかりましたが、作業自体は、簡単なものでした。しっかりした取付工具(フレア加工工具、トルクレンチ、真空ポンプ)があれば、誰にでもできます。凡夫は、ヤフオクで、取付工具をレンタル(料金は、3泊4日で1,200円)したのですが、届いたものはとてもしっかりしたものでした。レンタルでこうしたものが使えるのは助かります。
エアコンの取り付け、自分で行えば器材費だけで済みますから、安くできます。 配管セット、スリーブ、配管化粧カバー、すべてで9千円ほどです。これに、工具のレンタル料が加わります。通販で購入したエアコン代金をいれて、総額6万円ちょっとで、座敷に新品のエアコンをつけることができました。