今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

歯周病(4)

2021 12 16 (art21-0398)
水を飲む度に歯が染みて困りました。
染みる歯は、歯茎が腫れている下顎の右犬歯(歯周病と診断付き)だけでなく、下顎の前歯全体でした。歯の染みは前にも経験しています。横浜市の港南台駅近くの歯科医院にむし歯治療で通院していた時、歯石を除去してもらったところ前歯が染みるようになりました。その時は、日を追って染み感が軽減しました。この記憶があるので、今回も、歯の染みは、自然におさまるだろうと考えていましたが、そうはなりませんでした。

歯茎が腫れている歯だけでなく、全体的に歯周ポケットが深く、いつ炎症が起きてもおかしくないとのことでしたので、歯周ポケットの掃除をやろうと、毛先の長い歯ブラシを購入し、ごしごしとブラッシングを行っていました。しかし、場合によっては、過度のブラッシングは歯肉を痛め、象牙質を傷つけ、歯の染みを悪化させることがあるとのことでしたので、この歯ブラシの使用を止めてみました。しばらくすると、下顎の前歯全体の染み感は軽減してきました。これで、よくなるだろうと期待しましたが、右犬歯の染みはいつまでも続きました。しかも歯茎の腫れはそのままで、食べ物が当たると痛みます。

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この歯は歯周病と診断された歯で、歯石が溜まり、歯周病菌が繁殖して炎症を起こしていた歯です。歯周病の基本治療として、歯石を除去してもらいました。この歯の染みは、歯周病による歯肉の退縮に伴い象牙質が露わになりかけたところで、それを被覆するように付着していた歯石を取り除いたものだから、象牙質が露わになってしまったものと思われます。従って、染みを治めるには、歯周病を何とかする必要があります。その為には、歯周ポケットで繁殖している歯周病菌を退治する必要があります。

歯周病菌は、基本的にグラム陰性、嫌気性菌です。発症や進行に関連している細菌として、20種類ほどが知られています。そのなかで、次の6種が有名です。Porphyromonas gingivalis、Treponema denticola、Tannerella forsythia、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Prevotella intermedia、Fusobacterium nucleatum
これらの細菌が繁殖し、寄り集まって、プラーク(歯垢)と称する白いネバネバした塊りを形成します。プラークは水に溶けにくく、歯にしっかり付着しています。

歯周病の予防は、この歯に付いたプラークを、歯ブラシや歯間ブラシなどで、取り除くことです。しかし、歯周病になり、細菌が歯周ポケットの奥で増殖してプラークを形成すると、そう簡単には除去できません。それでも深さ数mmのポケットであれば、歯ブラシで掻き出せるでしょうが、凡夫のように、5mm以上のポケットでは、歯ブラシではちょっと難しいと思われます。そこで、歯間ようじをポケットに突っ込んで、掻き出すことにしました。これを、しばらく続けていると、歯の染み感が緩和されてきました。歯の染み感がなくなると、歯茎の腫れと痛みも軽減してきました。

今では、歯茎の腫れは、まだ舌でさわると違和感(鈍痛)はありますが、目立たなくなりました。食べ物が当たっても痛みはありません。この状態になるのに、9月から始まって、10月、11月と、2ヶ月もかかっています。歳をとったせいなのか、自癒力が低下しているようです。
頃合いをみて、第二段の歯石除去のために、歯科医院へ行こうと考えています。

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