歯周病(4)
2021 12 16 (art21-0398)
水を飲む度に歯が染みて困りました。染みる歯は、歯茎が腫れている下顎の右犬歯(歯周病と診断付き)だけでなく、下顎の前歯全体でした。歯の染みは前にも経験しています。横浜市の港南台駅近くの歯科医院にむし歯治療で通院していた時、歯石を除去してもらったところ前歯が染みるようになりました。その時は、日を追って染み感が軽減しました。この記憶があるので、今回も、歯の染みは、自然におさまるだろうと考えていましたが、そうはなりませんでした。
歯茎が腫れている歯だけでなく、全体的に歯周ポケットが深く、いつ炎症が起きてもおかしくないとのことでしたので、歯周ポケットの掃除をやろうと、毛先の長い歯ブラシを購入し、ごしごしとブラッシングを行っていました。しかし、場合によっては、過度のブラッシングは歯肉を痛め、象牙質を傷つけ、歯の染みを悪化させることがあるとのことでしたので、この歯ブラシの使用を止めてみました。しばらくすると、下顎の前歯全体の染み感は軽減してきました。これで、よくなるだろうと期待しましたが、右犬歯の染みはいつまでも続きました。しかも歯茎の腫れはそのままで、食べ物が当たると痛みます。
歯周病菌は、基本的にグラム陰性、嫌気性菌です。発症や進行に関連している細菌として、20種類ほどが知られています。そのなかで、次の6種が有名です。Porphyromonas gingivalis、Treponema denticola、Tannerella forsythia、Aggregatibacter actinomycetemcomitans、Prevotella intermedia、Fusobacterium nucleatum。
これらの細菌が繁殖し、寄り集まって、プラーク(歯垢)と称する白いネバネバした塊りを形成します。プラークは水に溶けにくく、歯にしっかり付着しています。
歯周病の予防は、この歯に付いたプラークを、歯ブラシや歯間ブラシなどで、取り除くことです。しかし、歯周病になり、細菌が歯周ポケットの奥で増殖してプラークを形成すると、そう簡単には除去できません。それでも深さ数mmのポケットであれば、歯ブラシで掻き出せるでしょうが、凡夫のように、5mm以上のポケットでは、歯ブラシではちょっと難しいと思われます。そこで、歯間ようじをポケットに突っ込んで、掻き出すことにしました。これを、しばらく続けていると、歯の染み感が緩和されてきました。歯の染み感がなくなると、歯茎の腫れと痛みも軽減してきました。
今では、歯茎の腫れは、まだ舌でさわると違和感(鈍痛)はありますが、目立たなくなりました。食べ物が当たっても痛みはありません。この状態になるのに、9月から始まって、10月、11月と、2ヶ月もかかっています。歳をとったせいなのか、自癒力が低下しているようです。
頃合いをみて、第二段の歯石除去のために、歯科医院へ行こうと考えています。