ウメシロカイガラムシ
2022 1 13 (art22-0406)
畑の東側に、プルーン、カキ、ウメ、イチジクなどの果樹を植えています。冬期は生長が停止していますから、樹形を整える剪定を行います。数年後の姿を想定して、不要な枝を伐り取るのですが、経験不足のため、伐るべき枝の選定が至当にできません。大胆な剪定を心がけてはいるのですが、浅めの剪定に留まり、春から夏の新梢が伸長する時期に、困り果てることになります。今年こそは深い剪定をやろうと、畑に出てみると、ウメの枝一面が、2,3mm大の円形の白い斑点で覆われています。この時期、葉が落ちて、枝に付いた白い斑点がめだちます。ウメシロカイガラムシの雌成虫の介殻です。越冬中の雌成虫は、既に受精していると言われていますから、春になると介殻の下で産卵を始めます。5月に第1世代の幼虫が孵化し、7月に第2世代の、9月に第3世代の幼虫が発生することになります。
枝が白く見える程、カイガラムシがとりついていると、ウメの生長が阻害されるそうです。生育阻害云々よりも、見た目がよいものでありませんから、取り除くことにしました。ただ、この時期に、薬剤を散布しても、効果が期待できませんから、物理的駆除、剥ぎ落すことにしました。Web情報では、歯ブラシやたわしを使うと効果的だと推奨しています。やってみましたが、強固に付着しているため、取り除けませんでした。金属製のブラシであれば、何とかなりそうですが、樹皮を痛めてしまいしそうで使えません。代用品として、竹べらを使ってみました。こするように動かすと、カイガラムシが剥がれ落ちます。手間のかかる作業でしたが、時間をかけて、カイガラムシを取り除きました。