木製スプーン/オイルとワックス
2022 3 21 (art22-0425)
木製スプーンの作成時の仕上げは、サンドペーパーで磨いてエゴマ油を塗ってきました。エゴマ油で仕上げたスプーンは、見た目や質感など、木製のよさをそのまま保持しています。しかし、使っているうちに-水洗と乾燥の繰り返し-表面がざらざらになります。しかし、軽くサンドペーパーで磨いてエゴマ油を塗れば元に戻りますから、手間を惜しまず手入れをすれば、どうと言うことはありません。さらに、手入れをすること自体が、木製カトラリーを使う楽しさの一部であるとも言えます。しかし、そうした手入れも、頻繁に行うことになると厄介です。ほどほどであれば許容されます。木製のよさを残したまま、耐水性を付与することができれば、それが適います。
Webで検索してみました。
仕上げ塗装には、オイル、ウレタン、ガラスの3種があります。
オイルには、エゴマ油の他に、クルミ油、アマニ油などが使われています。いずれも、食用油で乾燥性の油です。非乾燥性のオリーブ油やツバキ油は、塗った後べたべたして使えません。いずれのオイルも組織内部に浸透しますが、耐水性を付与することはできません。
ウレタン塗装には、ウレタンで表面に薄い樹脂の塗膜を形成させるものと、木の組織内部に浸透させて樹脂化・固化させるもの(木固めエースやオリオ2)があります。前者は、耐水性を付与しますが、木の質感は損なわれます。後者は、木の質感を保ったまま、ある程度耐水性を付与できるそうです。
ガラス塗装は、表面にシリカ溶液を塗って、薄いガラスの塗膜を形成させるものです。木の質感を残したまま耐水性を付与できるそうです。
木のよさを保ったまま耐水性を与える塗装方法があることが分かりました。機会があれば、木固めエースかオリオ2、そしてガラス塗装を試してみたいと考えています。
ところで、オイル塗装のスプーンにワックスを塗れば、ある程度耐水性が付与できるそうです。早速試してみることにしました。物がスプーンですから、口に入れても害の無いワックスをさがしたところ、Butcher Block Conditioner (Howard) に出会いました。これは、ミネラルオイル、ビタミンE,カルバナ蝋/ヤシ葉の蝋、蜜蝋からなり、いずれも天然成分だそうです。アマゾン通販で手に入れました。
ワックスを少量取り出し、スプーンに塗りました。よく伸びます。しばらく放置した後、軽くふき取りました。べたつくこともなく、自然な感じです。スプーンを水につけてみたところ水をはじきますから、効果がありそうです。この防水効果どれくらい続くのかな。