今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

プルーンの袋かけ

2022 6 13 (art22-0449)
昨年、プルーンが虫にひどくやられました。成熟期に、多くの果実が落下しました。果実には小さな穴があり、周辺が変色していました。同じ症状は、樹上に残った果実にも見られました。また、果実の表面に、内部からにじり出た密がつぶ状になって付着しているものも多く見られました。カメムシやシンクイムシ、そして、ヤガの被害だと考えています。

シンクイムシはプルーンの大敵です。プルーンの産地では農薬を散布して防除します。防除暦を見ると、5月から8月にかけて、10日に1回、農薬を散布することになっています。果実の内部に侵入したシンクイムシは農薬散布では退治できないので、発生したシンクイガの成虫を退治することになります。成虫の発生がだらだらと続くので、長い期間の農薬散布が必要です。

我が家のプルーンは自家消費用に栽培しています。そうそう何度も農薬を散布したくありませんから、別の方法で、防除することにしました。果実に袋を掛けて、シンクイガの成虫が果実表面に卵を産めなくすることです。しかし、実際のところ、どれぼど効果があるものか、わかりません。ただ、袋を掛けておくと、カメムシやヤガによる吸汁も防げるのではと思われます。もっとも、袋の上から、口器をぶすっと刺すかもしれませんが。

449-1_fukurokake_20220609
449-2_fukurokake_20220609

袋掛け実施上の問題点は、1.袋の入手、2.袋を掛ける時期、です。
1.幸いなことに、湯梨浜町はナシ(二十世紀)の栽培を行っていますから、ナシ袋で代用できそうです。ナシ袋には、5月の摘果後に幼果に掛ける小袋と、6月に小袋の上から掛ける大袋があります。ここは、小袋を使うことにして、営農センターで購入しました。
2.シンクイガは、地中で越冬し、地上に出て蛹期を経て、成虫になります。成虫は、5、6月には発生するそうです。成虫は、果実の表面に産卵しますが、産卵盛期は7ー8月と言われています。袋掛けの適期は、産卵前ですから、6月でしょうか。ただ、幼果が大きくなると袋掛けも大変ですから、まだ、小さいうちが良さそうです。

3本のプルーンの木に、500袋程掛けました。2本のシュガープルーンに450袋、サンプルーンに50袋です。上を向いての作業なので、首と右肩が痛くなりました。ナシ農家の人はきつい作業をやっていますなー。
果実に袋を掛けたことの効果があればよいのですが、初めての試みなので、どうなりますかな? ただ、ちょっと懸念があります。使用した小袋は、金具止めではなく、糊で止める方式ですから、どれくらいもつものなのか不明です。ナシでは小袋を掛けて1ヶ月半後頃に、上から大袋を掛けますから、小袋に必要とされる耐用期間は1ヶ月半です。ここでは、9月の上旬まで(3ヶ月)もってほしいのですが、これまた、どうなりますかな?

449-3_fukurokake_20220610
   


 【戻る】