イラガに刺される
2022 7 18 (art22-0459)
この時期、イラガの幼虫が柿の葉に潜んでいます。みかける幼虫は、多数の棘が付いている太い突起が体表から飛び飛びに出ているイラガと、短い棘が体表面全体を覆っているヒロヘリアオイラガの幼虫です。どちらも、触れると、刺されます。イラガは、葉の裏にいることが多く、知らずに触れて刺されることがあります。柿の栽培管理中、何度か刺されました。刺された直後に強い痛みを感じますが、すぐに痛みは無くなります。何日も続くような皮膚炎になったことはありません。しかし、この度のイラガ刺症は、ちょっと違いました。
カキの木をぐるっと回って見ていたときのことです。傍のウメの枝に左腕が触れた瞬間、激痛が走りました。この痛みは、イラガの痛みだと思い、ウメの枝を点検すると、葉の裏に大きなヒロヘリアオイラガの幼虫がいました。カキの木にはイラガやヒロヘリアオイラガがいますから、注意していたのですが、ウメの葉で見たのは初めてのことです。Webには、カキだけでなく、サクラ、モミジ、キンモクセイ、そして、ウメの木に発生しやすいと記載されていますから、ウメの葉にいてもおかしくありません。
激痛はしばらくすると治まりましたから、どうと言うことはないだあろうと考え、野菜果樹園での作業を続けました。帰宅後、左腕のシャツをめくってみると、刺された箇所が赤く炎症反応を起こしていました。痛みこそありませんが、この赤いはれ(紅斑丘疹)は、いつまでもつづき、強い痒みを伴います。特に衣服などに触れると痒みが増します。それでも、日が経つと、赤い炎症範囲が狭まり、内に、小さな丘疹がブツブツと見えてきました。その数、10以上です。どうやら、腕がヒロヘリアオイラガの背中の毒棘に、もろに接触したようで、10以上の毒棘が刺さったようです。
7日後の現在、痒みもなくなり、紅斑丘疹の痕がすこし残っているだけになりました。手当は何もしていません。
ウメの木に、イラガを探したところ、ヒロヘリアオイラガを数匹見つけました。また、イラガも一匹見つけました。ウメにもイラガがいるものですな。果樹を見て回るときの注意書きに、「ウメのイラガ」が一項加わりました。