庭のカニ
2022 8 11 (art22-0466)
玄関戸の近くの犬走りに、小さなカニがいました。写真を撮ろうとカメラを向けると、素早く、植木鉢の陰に隠れます。陰から追い出して、どうにかカメラに収めました。カニは、体色が黒っぽいのですが、サワガニのようです。サワガニは、淡水性のカニで、きれいな水辺に生息すると言われています。道路向かいに小川が流れていますから、そこから這い上がってきたのでしょうか。この川は石堤製で、凡夫が子供の頃は、石と石の隙間にアカテガニがいました。アカテガニは、ツメが赤色と甲羅上部が黄色のカニです。捕まえたカニを洗面器に入れて、ツメで棒切れを挟ませては遊んでいました。当時、この川で、サワガニをみた記憶はありません。もっとも、子供の頃のことですから、どんなカニも、カニはカニで、多少形や色が異なっていても識別できなかったでしょうが。
子供の頃、この川は流れの悪い、きたない川でした。今は、きれいな水が滞留することなく流れています。下水道の整備や川底をセメント床に改修したことで、家庭排水が流れ込まなくなり、また、流れがスムーズになって、川水が浄化されたのでしょう。サワガニはきれいな水を好むようですから、この川にも生息するようになったのでしょうか。
少し大きくなり、サワガニをサワガニとして見たのは、大山寺の参道沿いの水路だったと思います。体全体が赤っぽいきれいなカニでした。水路の水は、確かに、きれいな水で、山から下りてきた水が流れていました。
写真に収める数日前にも、二度カニを見ています。一度目は家の裏の犬走りです。家内が、カニがいることに気づいて教えてくれました。近づくと、逃げてしまいました。二度目は畑です。野菜畑の奥の果樹畑で。ウメの木側からとカキの木へ向かって、何かが素早く動くものがり、目を凝らすと、カニでした。これには、驚きました。“まさかやー” です。