東郷湖ドラゴンカヌー大会
2022 8 29 (art22-0471)
第22回のドラゴンカヌー大会が、28日、東郷湖のハワイ夢広場前の湖面で開催されました。ドラゴンカヌーは龍の頭と尾で装飾された龍舟のことで、大会は龍舟を用いた競漕です。龍舟に乗り込んだ10人のクルーは、ドラや太鼓の音に合わせて櫂を漕ぎ、数百メートルの直線コースを滑走して順位やタイムを競います。沖縄では「ハーリー」、長崎では「ペーロン」と呼ばれています。
東郷湖のドランカヌー大会の第1回は、2001年に開催されたそうです。これは、東郷湖周辺の3町村、羽合町、東郷町、泊村、の合併(2004年)を見越して、広域交流の場として設けられ大会だとか。東郷湖ドラゴンカヌー振興会と県のカヌー協会による共同開催です。県立東郷湖羽合臨海公園の施設として開園していた藤津のカヌーセンター、南谷のドラゴンカヌー艇庫が有効利用されています。
28日の第22回大会では、午前に女子・ジュニアの部、午後に一般の部の2部形成で行われました。競技方法は、200mの直線を2回滑走して合計タイムを出し、順位を決めます。クルーは10名で、太鼓1名、舵取り1名、漕ぎ手8名です。龍舟の大きさは、全長10.9m、幅1.1mです。
湖面には4コース設けられていましたが、多くは3舟の同時スタートによるタイム計測でした。午前の部は、中学生が龍舟に乗り込んで、櫂漕ぎを楽しんでいました。午後の部は、ドコソコノ青年団や、ドコソコノ消防団、何々の有志の集団、などが乗り込み、太鼓の音に合わせて、オイサー、オイサーと掛け声を響かせて、櫂を漕いでいました。ゴールすると、しばらく、ぐったりしていましたから、ドラゴンカヌーの櫂漕ぎ、結構体力がいるようです。レース毎に湖面の熱は陸上につたわってきます。しかし、観客や応援団が少なく、陸上からの声援が湖面上の漕ぎ手に届くことはなさそうでした。ただ、レース実況のアナウンスのがなり声は、拡声器を通して届いたでしょうが。
この種の競技は、観て楽しむものではなく、参加して楽しむもののようです。