山の畑のキウイ
2022 11 7 (art22-0491)
今年の春、ホームセンターでキウイの苗木を購入し、鉢に植えました。品種は、ニューエメラルドです。夏にはつるがどんどん伸びて細竹に巻き付きましたが、今は勢いがありません。今年は放っておきましたが、来年はすこし手を加えます。鉢を一回り大きくして、つるを切り取って、さっぱりさせるつもりです。キウイは雌雄異株ですから、雌花と雄花が別の株に咲きます。実を成らせるには雌株と雄株の両方を育てる必要があります。1本の雄株があれば数本の雌株の受粉に対応できると言われていますが、少なくとも、1本の雄株が近くにあることが必要です。しかし、ニューエメラルドは両性花を付けるので、1株で結実するそうです。場所をとらないので、この品種を栽培しています。
ところで、東郷湖の北側の小山(椎山と呼ばれている)に、かつて、両親が山林を切り開いて造成した梨畑があります。二十世紀梨を栽培していました。両親が梨の栽培をやめてからかれこれ30年になります。人の手が入らなくなった畑は、今では、雑木林になっています。畑の中央にある、消毒液調整用に使われていたセメント製のタンクと、畑の随所に散在する、梨の枝を固定するために張り巡らされていた太い針金と支柱の残骸が、かつて、ここが、梨畑であったことを証しています。
昨年、この荒れ放題の畑に入ったとき、キウイの株を見かけました。地上から伸びたつるが大きな木に巻き付いていました。このキウイは、両親が梨の栽培をやめた頃に植えたのでしょう。人の手が入らなくなり、長い間、放って置かれたようで、伸び放題です。
もしかしたら、実がなっているかもしれないと思い、先の好天日、家内を誘って山の畑に入りました。キウイの果実が、ポツリポツリと高木(多くはハゼ)の上部に伸びたつるに付いていました。とても手が届く高さではないので、カギ棒を長い竹にくくり付けて引っかき落としました。
拾い集めた果実は、とても小さく、食べられるかどうかわかりません。ただ、ある意味、天然のキウイに成った果実ですから、ちょっと、興味があります。元の品種は、日本で最も広く栽培されているヘイワードだとみています。