歌とダンス
2023 1 2 (art23-0507)
今年の正月三が日は、穏やかな日和になりそうです。雪掻きに追われた1年前の正月が思い出されます。予報では、雲の多い空模様とか。からっと晴れた青空は望めませんが、雨や雪が降らないだけでもよしとします。今年は、家内と2人だけで正月を迎えています。2人だけだと気合が入らなかったようで、家内の手作りのおせち料理、品数は少なめです。
大晦日は、紅白歌合戦をみました。と言っても、途中で寝てしまったのですが。歌の性質が変わってきたのでしょうか。ダンスを伴うアップテンポの歌が多く、歌詞が聞き取れません。TV画面の下に流れるのテロップを見て、かろうじて歌詞がわかるのですが、テロップがなければ、ぼぼ全滅です。
歌は、言葉や語句(歌詞)をメロディーや曲にのせることで、言葉や語句で表現するものを効果的に伝えるものだと思っていますが、こうした歌は、言葉や文句を伝えるものではなく、一つのパフォーマンス、一つのショーなのでしょう。そこでは、目を引くコスチュームに身をまとった歌手が、激しく動き回ることが求められます。その為に、アップテンポの曲が、ダンスのリズムに重ねるだけの歌声が、あります。歌は、歌詞を伝えるものではなく、リズムに共振させるものでしかないようです。トーテミズムの儀式のように、単純なリズムに合わせて飛び跳ねることを反復することで、集団エクスタシーを共感しているように思えます。そこには、その時場だけの心地よさや興奮があるのでしょう。
それはさておき、ダンスはうまいものですな。これは、2012年から中学校保健体育の一環として、ダンスが必修化されたことと関係があるのでしょうか。ダンス授業の目標を「心と体を一体としてとらえること」とし、自分の思いや考えを身体で表現するそうです。昔からある「フォークダンス」に加えて、「創作ダンス」やストリートダンスやヒップホップダンスなどの「現代的なリズムのダンス」が取り入れられているそうです。
凡夫の時代、ダンスと言えば「フォークダンス」でした。オクラホマミキサー、コロブチカやマイムマイムなどでした。いずれも、ゆっくりした動きのダンスです。今は、動きが速くて激しいソーラン節などが、「フォークダンス」の主流なのでしょうか。運動会などで見かけることがあります。
ダンスも、忙しいことですな。