温州ミカンの試食(2)
2023 12 14 (art23-0606)
11月9日のブログ、温州ミカンの試食(art23-0596) で、今年初めて実った温州ミカン、宮川早生、の試食を取り上げましたが、その内容に誤りがありました。その時試食したミカンの品種は、宮川早生ではなく、由良早生でした。由良早生は、宮川早生の枝変わりとして発見された品種で、宮川早生より早く完熟し、糖度が高い、と指南書に書かれています。
最初の試食の時は、甘みも酸味も少なく薄味だったのですが、2週間ほどおいて食べてみると、甘味がのっていました。酸味が少なく、甘いミカンです。また、じょうのう膜が薄めで、袋ごと食べることに抵抗のないミカンでした。果数は少なかったのですが、出来はまずまずと言ったところです。
さて、宮川早生です。
こちらは、温州ミカンの代表で、もっとも多く栽培されています。普段、食べているミカンです。畑に木は2本。1本には20個ほど果実が付いていますが、全て、西側の枝に付いています。もう1本には5個です。果数が少ないこともあり、大きな果実になっています。
12月早々、試食してみました。味が薄く、すこし物足りませんでした。それから2週間経ちます。今回は、味が濃くなり、温州ミカンらしく甘味と酸味がありました。なかなかのミカンです。
ただ、一部の果実に果肉のす上りがおきていました。これは水分が抜けて白っぽく、ぱさぱさな状態になることです。お尻側に見られましたから、夏の猛暑下に生じた日焼けと関係しているのでしょうか。日焼けによって果皮が硬化すると、水分の蒸散量が増加することが知られていますから、日焼け部直下の果肉の水分も失われるのでしょう。さすがに、す上り部は、果汁がありませんから甘味、否、味がありません。
2週間ほどで味が濃くなりましたから、これから、もっと味が濃くなりそうです。棟霜害に注意しながら、しばらくおいておきます。凍結や低温にやられるとこれまた、果肉のす上りが発生しますから。