大実キンカン
2024 1 18 (art24-0616)
ミカン畑には、6本の木が植わっています。3本の温州ミカン(宮川早生と由良早生)の他に、大実キンカン、レモン、ネーブルオレンジが各1本です。今年の正月は、自家製の温州ミカンを食べることができました。サイズが大きく、味もよかったのですが、残念なことに、果頂部(尻部)側の砂じょうにす上りがおきて、水分が抜けて白っぽくぱさぱさな状態になっていました。
す上りの原因を、猛暑下の日焼けによるものと考えていましたが、葉の表側だけでなく裏側の果実にもす上りがおきていましたので、日焼けそのものではなさそうです。ちょっと調べたところ、す上りは、強勢樹、強勢の枝や上向きの枝に着生した腰高の果実で発生が多い、とあり、温州ミカンでも若木の上向き強勢枝に着生した大果で発生することがある、とあります。畑の温州ミカンの木の状態からみるとこれにあてはまります。しかし、果実内では通常果梗部側の砂じょうに発生するそうですから、ちょっと違うようにも思えます。今年は樹勢が落ち着くでしょうから、今年の果実の様子をみることにします。
さて、温州ミカンの他に、大実キンカン/福寿キンカンの木が沢山の果実を付けました。
大実キンカンの果実は、キンカンよりもひとまわり大きな果実です。中国福建省原産でキンカンとミカン類の交雑種と言われていますが、本当のところは不明です。果実の形からみると、大きなキンカンと言うより、小さなミカンと言ったところです。
果皮が黄色から山吹色になり、美味しそうに見えます。食べてみると、果皮はそれなりに甘いのですが、果肉はかなり酸味が強く、生食には向いていません。酸っぱいものが好きな人にはいけそうですが。甘味を加えて、甘露煮かジャムに加工して食べることになりそうです。