バンドソーのブレードの破断と修理(1)
2024 1 22 (art24-0617)
バンドソー(リョウビ/京セラのTBS-80)のブレードが破断しました。ブレードは、曲線切り用の刀幅が狭い(3.18mm)もので、長さは1445mm、厚さは0.36mmです。破断は、角材からスプーンの型を切り出す作業中に起きました。急遽、同じブレードを購入しました。しばらく使っていると、これまた、破断しました。破断箇所は溶接部です。
無理な使い方をして、ブレードに大きな負荷をかけたつもりはありません。また、ブレードのテンション設定やセリガイドの位置調整にも、問題になりそうな点がみあたりません。使い方に問題がないとすれば、ブレードそのものに問題がありそうです。同じタイプのブレードを使った人の評価を調べると、しょっちゅう破断する、とありました。しかも、破断は溶接部であると。どうやら、使用方法云々ではなく、ブレードそのものの強度、特に、接合部の引張強度、が悪い製品なのでしょう。
さて、どうするか。ネット検索すると、3通りの対応策が見つかりました。
1.代替品を購入して使う。
TBS-80用のブレードの全長は1445mmです。3つのホイールでブレードを回すので、少し長目のブレードになります。ブレードテンションの調節で10mm前後の長短は許容できそうですから、1435-1450mm長のブレードを探しましたが、みつかりません。ただ、SK-11のバンドソーのブレード長が1430mmで、15mm短いのですが、これを使っている人がいました。ただ、ブレードテンションを最小にしてブレードを嵌め込むので、テンションの調整ができなくなるようです。
2.破断したブレードを繋いで使う。
本格的な溶接は専用の機材が必要ですから、素人には手が出ません。しかし、“銀ロウ付け”と言う接着方法がありました。特別な機材を使うことなくブレードを繋ぐことができるそうです。必要なものは、銀ロウと、銀ロウを熱で溶かすバーナー、そして加熱によるブレード表面の酸化を防ぐ試薬(フラックス)だけのようです。
3.ブレードを自作して使う。
銀ロウ付けによる接着が相応の強度を持つものであれば、長いブレード(コイルブレード)を購入して、適当な長さに裁断し、両端を銀ロウ付けで接着して輪っぱにすれば、バンドソーのブレードができます。これができると、ブレード単価を安くできますから、木工の趣味人としては大いに助かります。
とりあえず、破断したブレードを銀ロウ付けで繋いでみることにします。試しなので、銀ロウ付けキット(RZ-117、新富士バーナー)を手に入れることにしました。
以下、次回へ。