バンドソーのブレードの破断と修理(2)
2024 1 25 (art24-0618)
いやはや、昨日は一日中雪が降っていました。夕方、玄関前の雪かきと庭木の雪下ろしを行いました。今朝、庭木に少し雪が積もっていますから、昨夜から今朝にかけて雪が降ったようです。さて、前回の続き話です。
通販で購入したキット(RZ-117、新富士バーナー)には0.8mm径の銀ロウ棒(銀56%,カドミウム0%)が2本、フラックスの小容器が一個入っていました。銀の融点は962℃ですが、銀ロウは、銀に胴や亜鉛などの金属を加えて、融点を低く(700℃前後)しています。融点が低いと母材を痛めることなくロウ付けできますから、作業がし易くなるようです。RZ-117の銀ロウの融点はかなり低く、作業温度は650℃となっています。初心者向きの銀ロウです。それでも引張強度は441N/mm2(45kgf/mm2)あるそうです。強度は足りると思いますが、足りない場合は、引張強度539N/mm2(55kgf/mm2)の製品RZ108/118がありますから、こちらを使うことになります。作業温度は780℃です。
さて、銀ロウ付け作業です。ネットの情報を参考にしました。
- 破断したブレードの両端を斜めに重ね合わさるようにヤスリで削る。
- 両端を重ね合わせてグリップで固定する。
- フラックスを合わせ目に付けて、すこしバーナーで炙る。
- 銀ロウの小片を合わせ目に置く。
- バーナーで炙る。(溶けた銀ろうが合わせ目から入り込む)
- 余分な銀ロウをヤスリで削り取る。
初めてにしては、うまくいったようです。小さく切った銀ロウをのせてバーナーで炙るだけですから、失敗のしようが無いのですが。 ついでに、前に破断していたブレードも繋いでみました。こちらは、刃幅は6.35mmです。
早速、バンドソーに取りつけて木材を切ってみました。しばらく、使えていましたが、再び破断しました。破断は接合部のすぐ近くで起きました。余分な銀ロウをヤスリで除去する時に、ブレードを傷つけたのではないかと思います。
銀ロウによる接合に強度上の問題はないようです。余分な銀ロウの除去作業を考えると、すくなめの銀ロウで繋ぐことが肝要のようです。